数奇にして有限の良い終末を―I Say Essay Everyday (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344407589

作品紹介・あらすじ

的中する予言、冴えわたる辛言、世間への苦言、思わず笑ってしまう戯言、そして毎日の践言!相変わらず多忙な大学生活と小説執筆と模型と工作の日々そして突如、起こった9・11同時多発テロ…。足かけ6年、真面目かつユーモラスな筆致で書き続けられた人気エッセイ"思索と行動"シリーズ、萩尾望都氏のきらめく装画をまとって怒涛の完結。

感想・レビュー・書評

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  • 初期のエッセイシリーズ5作目。
    2001年の日記。
    基本的に、日常の出来事・趣味・仕事の進捗を書いているのですが、時折書かれる鋭いお言葉が、とても印象的。
    しかし、すごいボリュームですね…。
    1年でこの本の厚みで、5年も書き続けると、もの凄い文章量。
    本の厚みだけでも、継続することの大切さを教えてくれます。

  • 森博嗣が1996年から2001年まで、自身のホームページ上で
    毎日休むことなく書き続けた日記を書籍化したシリーズ、
    「I Say Essay Everyday」の最終刊。

    まえがきで森博嗣自身も書いているが、
    このシリーズは価値が非常に高いと思う。

    まず、エッセィとして単純に面白いことは確かである。
    実際、この日記がホームページ上で公開されていた当時は、
    そのユーモアあふれる文章をただ楽しんで読んでいた覚えがある。

    だが、この日記の価値は他にもある。
    日常の出来事の記述の間にちりばめられた、
    新しい発想、考え方、視点、切り口の数々。
    それらを非常に純度の高い状態で吸収することができるのだ。

    自分の中にあるセンサーの感度が増したためか、
    今回の再読では、初読のときよりもそういった発想に対して
    強く反応しながら読むことができたと実感している。

    また、自身の趣味に対する真っ直ぐな姿勢や、
    趣味のために意識的に徹底して無駄を排除した
    シンプルなライフスタイルには強い憧憬を感じてやまないし、
    憧れているだけではこうはなれないということも強く自覚され、
    なんとなく活を入れられたような気分にもなる。

    頭の中がセットアップし直されたような、
    綺麗にすすがれたような、そんな読後感。
    読み終わったあとは、おそらく世界が違って見えるはず。
    森博嗣の発想に触れることは実にスリリングな体験だ。
    若いうちにこの体験ができたことをとても幸運に思う。

  • 日記シリーズ第5段(変則読み) 1ヶ月強読んでたことになる。相変わらず面白い。やっぱり一番好きなのは、このシリーズ。 9.11、その時期のコンクリートの専門家としての先生の発言は非常に興味深い。ビル崩落は何故起こったのか。 そして、この年はちょうどVシリーズ執筆。先月シリーズ読み中に、日記を見る度に読書欲が。特にタイトル決定前後はテンションMAX。 残り3冊、またぼちぼち読みです。それにしても、ある書店の作品紹介がひどい。 「森ミステリィ最新作。六人の科学者が超音波の研究に挑む!!」

  • /?day=20060420

  • 字が小さいので、一冊でものすごい文章量。
    人が毎日書いている日記を淡々と読み進める私ってなんなんだと読んでいる途中ふと思った。

  • Web日記第五弾で、これでとりあえずひと段落。

    装丁は萩尾望都さん。森さんもにこにこだったみたいです。


    ********* 再読記録 ********

    2009.05.16

  • 去年の学校のおわりくらい、課題で死にそうなときに助けてくれた本。
    わたしの代わりに好きなことをしてくれてた。

    今でも時々くすくすと元気をもらいます

  • 日記シリーズの最終巻。
    ずいぶんと太い本ですが、これが森博嗣のすべてだと思ってはいけません。
    もっと奥が深いんです。

  • 読むのに非常に時間がかかる。一ヶ月はかかる。
    その間中思考がなんとなく森博嗣的になる一冊。

  • まとめて読むと疲れるな…日記は森博嗣の人の悪さが全面に出てる感じがして好きです。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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