わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫 み 10-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409712

感想・レビュー・書評

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  • 旅関連のオススメ本として紹介されていたので読んだ。

    自虐も入れられていて、小さな声でへぇと納得したり、漏れるかわからない量で鼻笑いをした。あるある、という旅人の話もあれば、実はあまり知らない内容も紹介されてた。

    1番最初の章と項が1番面白い。その勢いままに最後まで突き抜けてる感じがある。ただ、これらの各項は雑誌(旅行人)への掲載をまとめたものなので、文庫本にするにあたり修正したのかもしれない。

    この方の旅の仕方がワタシの旅と似てるのも良かったのかもしれない。長すぎない、ハッチャケ過ぎない、みたいものを見るというスタンス、そして旅ごとに時間軸が異なり徐々に変わっていってるのが良かった。そして、社会人経験、将来の不安というような誰もがもつ悩みも体現してた。

    途中で、4年付き合った彼女がいて、別の方とだが結婚してたのがびっくりした。この方の風貌やご尊顔を知らないので、文章から造られる虚像を意識しすぎてたのかもしれない。

  • 2019年12月読了。
    軽い紀行エッセイ。
    どこか支離滅裂、脱線傾向があるところが面白い。

  • ずっと女性だと思ってました。笑
    そして野宿入門で知った方でした。

    とにかく、ゆるーくたのしーく旅してます。笑
    色々と思い通りにいかなかったり、
    ヘンテコなこともあるけど
    ひっくるめて旅なんですね。

    私は旅をするタイプじゃないので、
    本で楽しませてもらいました。笑

  • 「旅をしたい」という長年の夢をかなえるべく、仕事を辞め、旅行三昧の生活を送ろうとする筆者。
    まさに、「「たいした将来の見通しもなく会社を辞め、とりあえず旅行しまくりたいと考えた浅薄なサラリーマンのその後」を描いた、出たとこ勝負の旅エッセイ(裏表紙内容紹介より)」です。
    こういった作品にはよく見られる、「できるだけ安価に旅行をする」という方針が、筆者にもあるようで、ヨーロッパやアメリカといった地域はほとんどなく、アジア圏が舞台となっていました(あるいは、アジア圏のほうが「トンデモ」ない事件が起こりやすく、エピソードも豊富なのかもしれません)。

    旅をもとに、旅行記のような形で語られるエッセイ作品は少なくありませんし、この作品のように「ギャグ」というか「笑い」の要素を盛り込んだ作品も、今までになかったわけではありません。
    しかし、「わたしの旅に何をする。」というタイトルにも表れている通り、自分が思い描いていた「理想の旅」から、アクシデントによって少しずつ乖離していく様子を、コミカルにそしてシニカルに描いた作品で、他の旅行エッセイとは一味違った読みやすさがありました。
    言葉の使い方にも、朝井リョウのエッセイにあるような、ある種の「センス」を感じました。

    中学1年生の生徒がビブリオバトルで紹介していた本でしたが、大人でも十分に楽しむことができる本でした。

  • 「たいした将来の見通しもなく会社を辞め、とりあえず旅行しまくりたいと考えた浅薄なサラリーマンのその後」を描いた、出たとこ勝負の旅エッセイ。(アマゾン紹介文)

    ネット黎明期のテキストサイトのような…と思ったのですが、順序としてはこちらが先でしょうか。
    上げて落とす。言葉を伸ばす。一部テキストが大きく、は流石にありませんが。
    つぼにはまるとまではいきませんでしたが、紀行文+文章が読みやすいので、しばらく追いかけていきたいです。

  • ハイギャグセンスの旅行エッセイ

  • 最初は毎行、ギャグ(ボケ?)が入ったような独特な表現が鼻につき読み始めたのを後悔したが、段々と癖になり、著者の別の本も読んでみようと購入してしまった。癖になりますね。ただ、本書のエッセイでもおもしろいのは半分くらいで、おもしろくないのも多かったです。

    ところで著者は、阪大工学部→リクルートのエリートなのですね。この文体とのギャップがおもしろいです。リクルートはおもしろい人をたくさん輩出しているという印象です。

  • 宮田氏の本はどれを読んでも面白い。それは彼が描くスタイルが一定しているからだ。旅の途上で感じた事トラブルをこんあ風に感じるのかと妙に納得してしまう。そして、彼がトラブった場所に行ってみたくなるのだ。

  • 読むのはおもしろいよ。
    でも、旅には出たくなくなるね。
    この人なんでこんなひどい目ばっかあってんのに会社辞めちゃうほど旅が好きなんだろう?って思うね。

  • やっぱりこの文章だよ! 脱力系のひょうひょうとした、そして遠慮のない書きぶり。下ネタも満載。会社を退職後に執筆しているが、会社員時代の話から「東南アジア四次元日記」の裏話もあり、またアジアの国々での現地人との危険な香りのする出会いと交流は、どきどきしながら読み進めた。そして日本国内でのグダグダな話など、どれもこれもが興味深くて素晴らしい。そして、幻冬舎が著者の本を続々と文庫化してくれているのが嬉しい。これからもよろしくお願いしたい。

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著者プロフィール

旅と散歩と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。主な著書は『いい感じの石ころを拾いに』(中公文庫)、『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)、『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)、『明日ロト7が私を救う』(本の雑誌社)など。

「2023年 『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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