ケースオフィサー 下: 警察庁国際テロリズム対策課 (幻冬舎文庫 あ 19-5)
- 幻冬舎 (2009年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344413627
作品紹介・あらすじ
10年以上のブランクを経て、"伝説のテロハンター"名村は警察庁に復帰した。彼はかつてのネットワークを駆使し懸命に情報収集に当たっていく。だが捜査をかいくぐるように発生してしまう細菌テロ。次々と倒れていく人々。次の大規模テロを防ぐことはできるのか?日本の細菌感染への危機管理とテロ対策を徹底取材、圧倒的迫力で描く警察小説。
感想・レビュー・書評
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最後どうなったんだろう?死者数他知りたいな。上巻はゆっくり話が進み、下巻前半から動き出し中盤以降は私が分からなくなるくらい話が進展しました。只現在の日本が小説と同じ様でしたら、正直情け無い国ですね。最後にこの小説は評価は高いですが、次作を読みたいとは思いません!
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諜報の話から医療とバイオテロの話になっていった。天然痘恐ろしい。読み返してみると細かい伏線が張られていてちゃんと丁寧に回収してっているのがわかる。パンデミックがどうなるかは読者の想像にお任せだった。コロナ禍の今読んでいるから身に染みてわかることがいろいろあったな。PCR検査とか出てきたけど今なら人口に膾炙したワードだ。
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上巻は、情報獲得等、どちらかというと静的な物語が中心だったが、下巻はバイオテロに着手され、パニックの中、被害の拡大を食い止めるために主人公らが奔走する動的な物語となっている。
目に見えない恐怖がもたらす緊張感で一気に読めた。 -
10年以上のブランクを経て、“伝説のテロハンター”名村は警察庁に復帰した。彼はかつてのネットワークを駆使し懸命に情報収集に当たっていく。だが捜査をかいくぐるように発生してしまう細菌テロ。次々と倒れていく人々。次の大規模テロを防ぐことはできるのか?
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オチがいまいち。ラストで、ディテールが、粗くなった。
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内容は面白い、けど場面転換と登場人物が多すぎて、読みにくい。
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9.11以後に起こるバイオテロ
いつもながら、フィクションとノンフィクションの境がわからなくなるほど
緻密な展開。 -
今はメインストリートから外されて無気力に生きている元外事担当の警官が、全世界規模のテロを防ぐために、因縁ある上層部から呼び戻される主人公。かつて愛した女性が、テロの首謀者なのか。矜持と信義と裏切りと絶望。今もまさに紛争の最中にあるシリア、レバノンが舞台となるスケールの大きさ、国際レベルの切った張ったの緊張感、作者の専門知識の高さはぐいぐい読ませる。ただ、前半の時制がくるくる前後して回想がかさなるパート、ブロンディ、バニラのトワレといったナルシスティックな小道具は趣味に合わなかった。三浦しをんのエッセイで興味を持った一冊。自分からは手に取らなかったであろう一冊。思わぬ拾い物でした。
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下巻から途端に面白くなる。
バイオテロに対する防衛体制の脆弱さと、パンデミックの恐怖が描かれた下巻は一気読み。良くも悪くも、これほど上下巻の差が激しい作品は読んだことがない。 -
麻生幾のバイオテロリズムについて描いた作品。
警察庁の国際テロリズム対策課の捜査官が空前のバイオテロリズムを防ぐために激闘する。
下巻はバイオテロリズムに関する描写が生々しく、圧倒的な迫力がある。
細切れに場面展開させ、徐々にパズルのピースがつながっていく。最後は一気に終結へと向かう。
今のところ、評価的には、宣戦布告>ケースオフィサー>ZEROの順。