竜の道 上 (幻冬舎文庫 し 14-13)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 365
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416536

感想・レビュー・書評

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  • 戴きものの本。
    固い絆の双子の兄弟
    それぞれが表の道と裏の道へ進んで成し遂げようとする復讐劇。

    どこかで聞いた…
    コミックのサンクチュアリのような。

    などとおもいつつ読み始める。

    ハードボイルドな展開と
    白川道らしい読みやすさでさくさく下巻へ。

  • 兄弟の絆が間違った方向に。

  • 続きが気になりすぎる。
    人を殺す時の竜一の計画・段取りの立て方がすごい。
    コインの裏と表。
    続きが気になるのに、続きがもう読めないことがとっても悔しい。

  • 竜の道 飛翔篇

    著者:白川道
    発行:2009年9月17日
       講談社
    初出:小説現代(年月日不明)

    今年、7~9月に放送されていたミステリーの連ドラ「竜の道」を仕事で見た。九州で生まれ育った一卵性双生児の竜一と竜二、そして血のつながりがない妹。彼らの両親は地元で愛される運送会社を経営していたが、広島発の成り上がり運送会社が全国制覇を目指して次々とローカル運送会社をあくどく乗っ取っていく中、その餌食になってしまった。両親は自殺、妹は危うく一命を取り留めたが、竜一と竜二は不在で助かった。復讐を誓う2人は、コインの裏と表の関係になろうと、竜一は裏社会へ、竜二は東大を出てエリート官僚になっていく。そして、最後にその目的を達成するというお話。

    仕事とはいえ、ちゃんと見ると面白くなってくる。原作本があるドラマだったので、原作を借りて読んでみたけど、1冊目のこの「飛翔篇」が568ページ、2冊目の「昇龍篇」が437ページ。しかも、昇龍篇は作者急逝のため未完の作品。
    テレビはこの2冊を原作にしたオリジナルストーリーだったので、原作本は竜一と竜二、妹の名前は同じだが、原作では妹ではなく妹のように可愛がっていた他人であり、死においやられたのも彼女の両親であって、竜一と竜二は産みの親が分からないという設定。

    作者は、一橋大学を出ているのに、投資ジャーナルと関わったりして実刑をくらっているらしい。この小説も、投資に絡む詐欺的な商法が出てくる。他人の戸籍を手に入れてなりかわる、という手法も書かれている。最近の犯罪を先取りした面もあっておもしろかった。設定は昭和の終わり、バブルの頃。携帯電話も出てこなかった(テレビドラマでは平成の設定だったので折りたたみ式のガラケーを使っていた)。

    2冊目の昇龍篇も借りてきたので、これから読もう。

  • 双子が社会の表と裏に分かれて目的のために栄達していくハードボイルド小説。上巻は裏に進んだ兄の悪行&立身が中心だけどまだ物語のイントロな印象。設定がバブル時代で株の話がいろいろ出てくるけど、作者は「大いなる栄光と挫折」を味わっただけあって詳細な記述がおもしろかった。

  • 設定がどこかで見た事あるような・・・。
    サンクチュアリか。
    闇の社会で存在感を出し始める竜一。
    弟竜二は下巻で輝けるのか?

  • 池上遼一のサンクチュアリ小説版 破滅型の疾走感がいいね。適当に終わらせず続けるつもりの頑張りもいい。

  • 11月-5。3.5点。
    双子の兄弟。兄は裏の世界、弟は表の世界。
    昭和50年代からのスタート。ストーリーの進みはゆっくりめ。
    続編があるのかな。

    風呂敷広げまくりの感。下巻に期待。

  • 久々に読んだ白川作品だが、相変わらずのハードボイルドっぷり!
    捨て子であった双子の兄弟が虐げられてた義父母、そして世間に対しての復讐を糧にのし上がってくクライムストーリー。
    兜町を舞台に、野望の為にはどこまでもストイックに裏社会を突き進む兄の竜一。表の道を歩む弟の竜二と交わった時にどんな復讐劇が繰り広げられるのか…
    期待しつつ下巻へ!!

  • [2011.07.15]

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