- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416833
感想・レビュー・書評
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瀧羽麻子さん5冊目。東京の外資系証券会社で7年間、バリバリ働いてきたが疲れて切ってしまった女性・弥生が主人公。北関東の会社に逃げるように転職する。配属の経営企画課のメンバーはみんなほのぼので徐々に弥生も溶け込んで行く。瀧羽さんご自身がそうであるのかもしれないが、瀧羽さんの小説に出てくる女性主人公は聡明で冷静で本書の主人公もそんな感じの人だった。作中、弥生はとある決断を迫られ選択する。個人的にはその選択をした弥生が、今、どんな人生を歩んでいるか、ぜひ続編を出してくれれば良いなぁと思った!東京とは異なる、自然豊かでのんびりした雰囲気に読んでいる私もすっかり癒されてしまった。「どんな人にも人生が手に負えなくなる時はある。そしてその時に休むのは正しい」というフレーズが印象的で、大変なときは休んだって良いのだなと心が軽くなった気がした。
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2019/3/12
好き!
最近心が忙しくてなかなか本を読めなかったんだけど、瀧羽さんなら読めるかなって。いまにピッタリでした。
心も体も疲れ果てて、北関東の田舎町へ転職した弥生。
帰れる場所がないなら自分で作ったら良いんだ。
マユミちゃんは本編と少しイメージが違ったかな。 -
こんな働き方ができたらいいのにと憧れます。
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めちゃくちゃ良かった!
本編が終わった時は、意外と短かったなと思ったけど、その次の短編がまさかのあの子の物語で、ここでこれを持ってくる作者天才か!?と思った! -
仕事で特に疲れた時など何度も読み返し、その度にほっこりする。「どんな人にも人生が手に負えなくなるときはある」は何年経ってもそんな時はあるけど、だからといってその先悪いことばかりじゃないと心に染みる。他の作品も読みたい。
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楽しかった!!ネバーラの意味がわかるとスッキリします。こういう読み物はホッコリして元気出そうって思える。主人公がすぐ好きになりました。
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バスは一時間に一本。
東京での優秀なキャリアを捨てて再就職先に選んだのは、そんな田舎にある納豆メーカーだった・・・。
主人公に一体何があったのか!?
こんな設定に興味を感じ読んでみたが、登場人物達がとにかく個性的で面白い。
そして面白いだけじゃなく一人一人にみんな秘密が・・・
都会での激しい競争に疲れ、田舎に移り住む者も少なくない。だが現実はどうなのか?
この小説はコミカルでユーモラスな語り口でありながら、リアルな田舎暮らしが描写されていて、地方出身の自分も大いに共感する所があった(笑)
隣の芝生は青い。牧歌的に見える田舎暮らしと。洗練された都会生活。はたして幸せはどちらにあるのか?
案外それはどこでもない、その人自身の心の中にあるのかもしれない。
そんなことを感じさせる小説だった。 -
解説でも書かれている通り、正に「秘湯」の様な一冊でした。
際立って温かさや爽やかさを感じたのは、
このところ個性的な本ばかり手にしていたせいも大いにあると思うのですけれど、
こういったシンプルでさりげなく、根っから心持ちの優しい本に、
もっともっと出会っていきたいな、と切に思う今日この頃なのでした。
お気に入り。 -
瀧羽さんの本はタイトルが良いなあ…。
長くて、漢字が多くて、「ネバーラ」というワードが強烈ですが、読み終わる頃にはすらすらとタイトルを暗唱できていました。
友達におすすめの本を聞かれて、この本を教えたらタイトルだけでちょっとした盛り上がりがおきました。
ストーリーも面白いですし、話題に出すのにもおすすめですよ。 -
続編があれば良いなあ(๑′ᴗ‵๑)