謎解き広報課 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344426900

作品紹介・あらすじ

田舎の町役場に就職した都会育ちの新藤結子。やる気も地元愛もゼロの彼女に任されたのは、毒舌上司・伊達との広報紙作りだった。防災団員、ゲームの聖地、伝統の祭り…。伊達の愛の鞭(?)を受けながら渋々取材を始めるが、できるだけラクをしたいのに、なぜか行く先々で事件に巻き込まれることに。新米公務員が奔走する痛快お仕事ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 広報お仕事小説

    主人公はだめだめタイプかと思いきや
    まぁまぁ推理するなぁという印象。

    単純にお仕事内容、頑張ります的な話ではなくて
    財政も含めてリアルな感じが読みやすく感じた。

  • 私の仕事は、
    一か月のルーティンになっている業務があり、
    繁忙時期がわかるので、
    その前後の読書では、
    なるべくボリューム少なめ、
    心にずしんとこなくて、
    読みやすい一冊と決めています。

    初めて立ち寄った書店で見つけた一冊です。
    天祢さんの本は、
    社会派と言われるものしか読んだことがなく。

    本書の帯に、
    -------------------------
    本と酒をこよなく愛する書店員たちが選ぶ、
    最も面白かった本!
    新米社会人が広報誌づくりに奮闘するお仕事ミステリー!
    第18回酒飲み書店員大賞受賞作
    -------------------------
    と記載があり。
    そんな大賞あったの、と思わず手に取りました。
    しかも18回とはすごい。

    田舎の町役場に新卒で就職した新藤結子。
    伝説の広報マンである伊達と広報誌を作ることになる。

    やる気なし、期限を決めての就職のはずが、
    イベントや人と接しながら、
    町内で起こる謎を解き明かしていく。

    やる気はないのに、
    誰よりも心に熱さを持っている結子。

    短編になっていて、
    一話完結で繋がっていくので、
    忙しい合間でも読みやすかったです。

  • 帯に書かれていた『本と酒をこよなく愛する書店員たちが選ぶ』や『酒飲み書店員大賞』といった言葉に期待して読んだのですが、そういったお話ではなかったですね……

    確かにお酒のシーンが物語の印象的なポイントとして登場はするのですが、ただそれだけ


    ジャンルとしてはお仕事ミステリ、広報課での広報誌作り
    そして町の名前は高宝(こうほう)町
    こういったネーミング、嫌いじゃないです(笑

    こんなお話かなー、と先を想像しながら読んでいたのですが、自分が想像する程度のシーンには物語の中盤で辿り着いてしまいました
    ある程度定番の展開から、さらにその先を見させてもらえてそういった部分で楽しく読み切る事が出来ました

  • 予想していた「謎解き」とは違っていて、いい意味で予想を裏切られた。
    社会人になってようやく良さがわかったお仕事小説だが、その中でも主人公に共感できるところが多くある小説だった。

  • 町役場での広報誌作りをテーマにした連作短編どんでん返しもありミステリー、お仕事小説としても楽しめます。居酒屋の夜の出来事は謎のまま。

  •  謎を解いてみよう。
     初版が平成30年で2版が令和5年。
     昨今の「謎解きブーム」に乗っかって今なら売れるんじゃね?って感覚で店頭に並んだと日常的推理。
     タイトルから広報誌で町興し謎解き(松丸くんとかの所謂「謎解き」)イベントを刊行するタイプの話と思ったら違った。
     日常の謎よりなミステリ。
     わけあって都会から、ド田舎の役場へ就職した女性が広報課に配属され広報誌作りに四苦八苦する話。
     割と多いスタイルの流れの中で、謎も解決も割と普通な印象。
     個人的には、もっとスッキリする結末が読みたかった印象。

  • 表紙をみて、日常の謎解きかな…と勝手に推測してました。日常の謎解きではあるけどなかなか重い。
    人間の内面のドロドロした部分を描いていて、がんばって努力してる彼女に対して「眩しすぎて一緒にいれない」なんて…周りの友達も悪く言うなんてそれは友達とは言わない。
    なんか読んでてスッキリしない感じ。
    話のメインは、役所の「広報」を作成する…って全く馴染みのないものだし、結局は大団円なんだろうけど…。なんだかなぁ…。
    個人的には乗り切れませんでした。

  • 地方の特徴もない田舎町に就職した新人公務員の、広報紙作成にまつわるライトミステリー。
    最終話まではそれぞれの謎とその回答を楽しめたが、最後の広報紙不要論を裏の裏の裏をかくような表現で非常にわかりにくい。
    もっとシンプルにして欲しかったなぁ…。

  • 地方自治体の広報誌を作る新米広報マンが日々のちょっとした謎を解決する連作ミステリ。元広報マンとしてはミステリ要素以上に、お仕事小説として懐かしく、楽しく読みました。

  • 「広報」という自分には普段馴染みのないテーマを軸に物語が進んでいくのは新鮮だった。しかし、最後まで読んだ感想としてはタイトルに「謎解き」を入れる必要があったのかということ。素直にお仕事紹介小説として読んだほうがすんなり読めたのかもしれない

    確かに作中に謎めいたことは起こるが、それを謎解きと括るのは違うのではないかな。
    それを意識してか、終盤が本当に分かりにくくなってしまっている。

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著者プロフィール

1978年生まれ。メフィスト賞を受賞し、2010年『キョウカンカク』で講談社ノベルスからデビュー。近年は『希望が死んだ夜に』(文春文庫)、『あの子の殺人計画』(文藝春秋)と本格ミステリ的なトリックを駆使し社会的なテーマに取り組む作品を繰り出し、活躍の幅を広げている。

「2021年 『Ghost ぼくの初恋が消えるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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