リハーサル (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 133
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428454

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなのだが、リカの後日談である「リターン」 リカ様の誕生をただただ祝うだけの「リバース 」と、どこかフェードアウト街道まっしぐらしていた『リカシリーズ』。そしてこの微弱となった揺らめく灯火を再爆発させた本作「リハーサル」

    やはり被害者ありきのリカ様なのです。
    1作目 リカ にて、彼女にチラつく壮絶な過去に「そんな事が...ヒェッ」となるだけでまるで触れられなかった心底気になる事件。まさにそれがピックアップされた今作。ラブリービームを送られたメンズと支離滅裂なリカ様の鳥肌言動、リカ様を異端とみなす異端者は排除排除の、相も変わらずな暴走列車具合なのだが、1周回って一途な愛を感じてしまった。これがリメンバーの伏線か...

    時系列がハッキリ明記されていないのだが、シリーズがしっかりと脳内時系列に当て嵌るので、混乱せずむしろ最初から追っている方からすれば、ガシッとパズルが組み立てられるような爽快感を味わえるかと思う。リハーサルに至っては、ここから読み始めても面白いのではないだろうか。
    ーーー

    リカの句読点 息継ぎなしのセリフが始まる度に「キタキタァー!」と、もう楽しみ方がどんどんおかしな方向に傾いている。完全なる中毒状態だ。
    余談だが、最近実の姉に一作目「リカ」を貸し付け、中毒被害者を増やして来た所です。
    はい、シリーズ全作持っていかれました。

    リメンバーは当分お預けです(*´﹃`*)

  • 会社の方からお借りしたので、怖かったけど読んでみた。

    リカ を既読の為、リカ の怖さは十分すぎるほど知っていた。続編には絶対に手を出したくなかった。

    もう見たくないほどのおぞましさ・・・。
    この女の怖さと言ったら。。。

    しかし、先日読んだリバースはそれほど怖くなかったことと、買わずして本が手元にあるという状況・・・。

    読むしかないでしょ。。。

    あーーーーーーーーーー。
    やってしまったーーーーーーーー。

    もう最初から怖い。怖い。怖い。怖い。
    背筋が凍るような怖さ。。。

    何で読んでしまったんだーーーーー。


    途中、怖すぎてページを捲ることが出来なり、数日放置してみるも、何とか最後まで読み終わり。。。

    ドっと疲れました~。

    これだけ怖い女を描写できる五十嵐先生、さすがです。

  • 五十嵐貴久『リハーサル』幻冬舎文庫。

    『リカ』『リターン』『リバース』に続く『リカ』シリーズの第4弾。

    最悪最凶のストーカーにして、永遠の28歳、雨宮リカ……今回も都市伝説レベルの狂った思考による犯行が描かれる。さすがに第4作ともなるとパターンが解り、最初からある程度は結末が読めていた。また、『リターン』『リバース』の方が衝撃度が高く、帯の惹句のような『「リカ」シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ。』ではなく、少し物足りなさを感じた。

    花山病院に新たに雇われた看護婦・雨宮リカ……リカが病院に来てから事故や事件が続発する。

    次作『リメンバー』に期待。

  • リカシリーズ4作目。

    だれることもなく読んじゃう読んじゃう。
    この中毒性はなんだろうか。
    出会ってはいけない人に出会ってしまう恐ろしさ…。

    いざリメンバーへ!

    • あささん
      NORAxxさん

      本棚めちゃくちゃ好みで本選びの参考にさせて頂いております‼︎
      スティーヴン・キングなんかもNORAxxさんの本棚を見て手...
      NORAxxさん

      本棚めちゃくちゃ好みで本選びの参考にさせて頂いております‼︎
      スティーヴン・キングなんかもNORAxxさんの本棚を見て手を出そうとしております(*゚v゚*)

      まずはリメンバーとリフレイン楽しんできます〜(〃ω〃)

      コメントありがとうございます。
      2022/02/20
    • NORAxxさん
      あささん、そう言っていただけると嬉しいです。私もあささんの本棚はいつも好みの作品が多いので、ついギラギラしながら楽しくレビューを読ませていた...
      あささん、そう言っていただけると嬉しいです。私もあささんの本棚はいつも好みの作品が多いので、ついギラギラしながら楽しくレビューを読ませていただいております。いつもありがとうございます!!キングは精神衛生環境が整っている時に是非是非手に取っていただきたい作家です(*´ω`*)むふ
      リメンバーとリフレインのご感想も楽しみにしておりますね✩.*˚
      2022/02/20
    • あささん
      NORAxxさん、ありがとうございます‼︎
      これからも覗かせて頂きますので、よろしくお願いいたします(*´w`*)
      NORAxxさん、ありがとうございます‼︎
      これからも覗かせて頂きますので、よろしくお願いいたします(*´w`*)
      2022/02/23
  • ホワイダニット系は結末がわかっているだけに読ませるのが難しいだろうなぁ、という心配をよそに、読ませるなぁ。たかおさんをなぜあのようなかたちにしたのかが明かされる...。句読点の少なさがリカの異常性をより際立たせていて目に浮かぶようだった。さあ次は『リメンバー』だ!

  • ❇︎
    リカシリーズ
    4作目『リハーサル』

    1作目『リカ』、2作目『リターン』で
    目にしたリカの過去の経歴が明らかになる。

    誕生が描かれた『リバース』から、
    リカという歪んだ意志と思考の個体が
    ある意味の成長とも言える進化を遂げて
    いく過程を描いた物語。

    ストーカーなんて言葉では生ぬるい、
    リカの狂った行動にブレーキなんてない。

    嘘が嘘として成立するのは、
    発してる本人が嘘だと認識できてるからで
    リカはそもそも自分の望む現実しか
    受け入れないので認識が人と異なりすぎて、
    話が噛み合わず嘘に無自覚。

    リカとの噛み合わない会話に昌史同様に
    イライラしつつも、リカの突き抜けたズレ感に
    異常な狂気を感じて怖くなる心境がありありと
    伝わります。

    決して心地よい読後感が味わえないのは
    分かっているのに、リカの愛の対象になって
    しまった人物や不快の対象にカウントされて
    しまった人がどうなってしまうのか気になって
    仕方ない。

    『毒を食らわば皿まで』
    もうシリーズを読むしかないのが悩ましい。




  • ひょえぇぇ〜〜orz
    読み出したら止まらない!
    相変わらずリカさん半端ないです!リバースではリカ感が弱くて不完全燃焼でしたが、リハーサルでは安定の暗黒っぷりでした。というか、リハーサルってタイトル笑っちゃいます笑。リハーサルどころか、本番超えしそうな勢い!
    リメンバーとリフレインも楽しみです。

  • 臭いを想像しただけでリバースしそう

    人出不足の為看護婦を雇う事になった花山病院
    面接をした5名の中から3名を採用する事に。2人は確定、残りの一人、しっかりとした推薦状を持ち頭が良いと感じさせる受け答えをした雨宮リカが良いのではないかと副院長の大矢は言ったが婦長の小山内は何か不穏な雰囲気を感じ取り反対をした。正式採用は3ヶ月の研修期間を見て判断するとの事でリカは採用された。
    そこから花山病院におかしな事件が続いていく。
    虫垂切除手術の後リカが鉗子が足りない、お腹の中に入れたままだと言う。
    大矢とリカは二人だけでもう一度患者を開腹し鉗子を取り出す。おかしい。確かに鉗子はすべて取り除いたはずなのに……リカに弱みを握られた。
    リカを早急に辞めさせるべきと言っていた婦長小山内が階段から落ち植物状態に
    婦長を引き継いだ看護婦も首をつって自殺と判断され
    ある看護婦は車に轢き逃げされ、医師2人は支離滅裂の状態になり行方不明に
    半身不随の花山病院長の叔父は窒息死、すべてリカの仕業と大矢は思ったが証拠がない。そして最愛の大矢の婚約者真由美の行方もわからなくなった……

    出ました!リカちゃんシリーズ第4段であります。
    2年前「リカ」を初めて読んだ衝撃たるや凄まじいものがありました。
    「リターン」「リバース」と読み進めましたが慣れより恐ろしさが増していきます。リカと言う人物像を作り出した五十嵐さんの頭の中を覗いてみたい気もしますが……
    次の「リメンバー」もすでに始まっていますのでまたもや夢中で時間が過ぎていきそうです。現代での映像化ならないかなぁ。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。それ以来、リカの異様な付き纏いに悩まされる。一方、病院内では婦長の転落を始め陰惨な事故・事件が続発。そして、大矢の美しき婚約者・真由美が消えた。誰もいないはずの新築の病棟で、彼が対面したのは…。シリーズ史上、最も酸鼻な幕切れ。

    RIKAシリーズはいくつか読んだはずだが・・・RIKAってこんなにぶっとんでいたっけ?ここまで来ると怖さを通り越して寒くなる。

  • こっわ……
    「リカ」で少しだけでてくる、リカの看護婦現役時代に起こした医師殺害の経緯が書かれている。

    怖い怖いといいながら、息を付かずに話し出すと「きたよきたよ。これこれ。」なんてテンション上がっちゃう。

    しかし、どこでこんな医療技術を学んだのだろうか?
    患者からの苦情もなく、仕事をきちんとこなすところは評価してあげたい。けど、もちろん一緒には働きたくない。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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