家康<二> 三方ヶ原の戦い (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344430150

作品紹介・あらすじ

時は大航海時代。世界を見据えた信長の先見
性に圧倒されながらも、生来の反骨心を燃や
し、新時代の武将として立たんとする家康。
そこに東の巨人・武田信玄の影が迫る。用意
周到に外交戦を仕掛ける家康だったが、逆に
深い因縁を抱え込むことになる……。負けて
知る本当の強さとは? 若き家康の葛藤と成
長を描いた大河シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 家康の人生、二巻の一冊。

    信長との同盟を結び、次第に己の地位を揺るぎないものにしようとステップアップ中の家康。

    負けず嫌いの彼にまたしても幾多もの決断の壁が立ちはだかる。

    その最大の壁は信長もビビる武田信玄。

    何をどうすれば己を守れるか、練りに練っていく過程、胸の内が丁寧に描かれ、三方ヶ原の戦いまでの細かい経緯が知れて良かった。

    一か八かの賭けのような覚悟をしたためた信長への書状、迎えた最大のピンチまで、家康の緊張感がハンパない。

    家臣に、馬の松風に泣けた。 

    見事な敗北。

    全てがここから…家臣への想いと新たな決意が良い。

  • 読めば読むほど面白くなる。三方原の戦いは涙しながら読んだ。歴史小説をあまり読まない私にも戦法や布陣など興味深く読める。何より頭の中で家康を嵐の松本潤さんで読んでいるので家康の気持ちが痛いほど伝わる。先を読むのが楽しみだ。

  • 第2巻は、家康の大敗北で有名な三方ヶ原の戦いに至るまで。
    三河一国を手に入れた家康に、信玄の脅威が迫る。
    信玄との緊張関係が続く中、「わしはとても信玄どのには勝てぬ。信長どののような才もない。大恩ある今川どのを、亡ぼしたくないのじゃ」と、若き家康は思い悩む。
    ここには、後年評される「狸おやじ」などの面影は、寸分もない。
    しかし、三方ヶ原の敗戦により、「その犠牲の大きさが、家康にこれまで足りなかった何かをさずけてくれたのだった」と、第3巻に続く。

  • 一気読みしました。

  • 2022年、21冊目です。

  • 第2巻では戦国の巨人・武田信玄との戦い「三方ヶ原の戦い」を中心に話が進む。
    戦場での直接的な戦いだけでなく、外交や調略など血を流さない戦いもよく描かれていて興味深い。

  • 2巻は三方ヶ原の戦いの終わりまで。
    織田、徳川、武田、朝倉、上杉、…など、同盟を結んだり破ったり、生き残りのための心理作戦が目まぐるしく繰り広げられている。

  • 織田と武田の間で三河の地を右往左往する頃の家康が一番面白いと思っている。

    家康

  • 信玄の圧倒的な武力、三方ヶ原での家康の意地、命からがら浜松城に逃げ帰った有名なエピソード。読んでいて血肉踊る痛快さを感じた。

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著者プロフィール

作家。1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒。東京の図書館司書を経て本格的な執筆活動に入る。1990年、『血の日本史』(新潮社)で単行本デビュー。『彷徨える帝』『関ヶ原連判状』『下天を謀る』(いずれも新潮社)、『信長燃ゆ』(日本経済新聞社)、『レオン氏郷』(PHP研究所)、『おんなの城』(文藝春秋)等、歴史小説の大作を次々に発表。2015年から徳川家康の一代記となる長編『家康』を連載開始。2005年に『天馬、翔ける』(新潮社)で中山義秀文学賞、2013年に『等伯』(日本経済新聞社)で直木賞を受賞。

「2023年 『司馬遼太郎『覇王の家』 2023年8月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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