またもや片想い探偵 追掛日菜子 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.39
  • (4)
  • (8)
  • (15)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 110
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344430280

作品紹介・あらすじ

高校生の日菜子は、日々〝推しゴト〟に大忙し。お気に入りの特撮俳優・越谷充の握手会に度々足を運び、限定グッズは必ず購入。SNSを駆使して、スケジュールから目撃談まで情報収集も怠らない。ある日、越谷が強盗致傷容疑で逮捕される。彼の全てを知り尽くす日菜子は、それが

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女子高生探偵の日常の謎ですね。
    「片思い探偵」の二作目です。
    「片思い」と言っても、恋愛物語では無く。「推し」の熱烈な、異常な程の「推しごと」から、何故か事件に巻き込まれる、エンターテイメント・ユーモアミステリーですね。

    前作同様に、次々と「推し」が変わる日菜子に、日菜子の行き過ぎた「推し」ぶりに危機感を抱く大学生の兄が織り成すドタバタミステリーです。
    五話の短編連作です。

    今回も、辻堂さんの筆は冴えまくり、スピード感あふれる、圧倒される情報収集力で、瞬く間に事件を解決に奔走する。

    辻堂さんの取材力とキャラクターの絡みに、思わずうなってしまいますね。
    物語作りの妙舞いに、感心しきり。本当に面白い作品を紡ぎ出す名手です。

  • 【収録作品】第一話 特撮俳優に恋をした/第二話 お巡りさんに恋をした/第三話 クイズ王に恋をした/第四話 友達のパパに恋をした/第五話 人間国宝に恋をした

     日菜子の情報収集力と行動力には脱帽するが、醒めやすさが苦手。

  • のめり込むほどの面白さはありませんが、軽い読み物として楽しむ分には良いと思います。

    1作目同様、読み手自らが謎解きできるほどの伏線は張られていないので、主人公である日菜子が謎解きしていくさまを淡々と追いかけてゆく、なるほどそうだったのね、と読み進めていく(だけ)、といった感じです。

    自分で謎解きしたい、という方には不向き、一方でライトな謎解きものが好きで自分では謎解きしなくても良い、という人には向いている、といえるでしょう。

  • 謎解きよりも、どんな推しで、最後にどう覚めるのかを楽しむお話し。友人のお父さん推しのときの日菜子のお父さんが気の毒。

  • 特撮俳優にお巡りさん、クイズ王に友達のパパ、最後は人間国宝。推しがどんどん変わるキャピキャピ日菜子にはついていけません。
    お兄ちゃんガンバレと声援を送るのがやっと。
    たまには面白いけど、ずーっとは疲れるかも……

  • 推しへのパワーがすごく、とてもコミカルでさらっと読んだ。
    このペースで熱して冷めるのは大変だなあ。。

  • 惚れっぽい女子高生が好きになった「推し」を窮地から救う→熱が冷める、の繰り返し。日菜子のあまりの身勝手さにドン引き。小説とは言えあまりの身勝手わがままぶりに嫌な気持ちになった。特に父親に対する態度が酷すぎる。まあ夫婦揃って甘々で親を馬鹿にした態度をとっても許してるんだからこんな娘に育ってもしょうがないのかな。典型的な友達親子、叱らない叱れない育児の結果の高校生、ですね。

  • 今回も日菜子の推しはなぜか事件に巻き込まれてばかり。
    日菜子は推しを助けるために奮闘するけど、今回は推しの本性を知って幻滅するパターンも。
    まぁね~、あの大学生の言い分もわかるけど、なんか酷薄な感じするし、知的なところに引かれていた日菜子にはショックだよね。
    なんだかんだ言いつつ(日菜子を犯罪者にしないためにも)、日菜子に毎回付き合ってくれる翔平って優しいよね。
    日菜子の推し事にも合法範囲なら協力してくれるし。

  • 面白かった!知念実希人の作品が好きな人は好きかも!


  • 日菜子ちゃんは今日も推しゴトに精を出す
    特撮俳優、友達のパパ、はたまた人間国宝にまで恋をする!
    そうして案の定事件発生
    盗み?ヤラセ?盗作?
    推しはそんなことしない!と奔走し、日菜子ちゃんの冤罪証明
    今巻もお兄さん巻き込まれながら、とても頑張りました笑
    自分から若干突っ込んでる感も否めないが

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

神奈川県生まれ。東京大学在学中の2014年、「夢のトビラは泉の中に」で、第13回『このミステリーがすごい!』大賞《優秀賞》を受賞。15年、同作を改題した『いなくなった私へ』でデビュー。21年、『十の輪をくぐる』で吉川英治文学新人賞候補、『トリカゴ』で大藪春彦賞受賞。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻堂ゆめの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
知念 実希人
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×