リセット (幻冬舎文庫 い 18-19)

著者 :
  • 幻冬舎
3.66
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本棚登録 : 627
感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344432055

作品紹介・あらすじ

母方の親戚にあたる十六歳の結花を引き取って、ひとつ屋根の下で暮らすことになった四人家族の升元家。結花の父親は交通事故で死に、その後、母親が新興宗教にはまって出家したらしい。そんな訳ありの美少女に、高校一年の次男・晃は一目で恋に落ちてしまう。「あたしは結花じゃありません、リカです」淡い恋心をも嘲笑う、恐怖シリーズ第7弾。

感想・レビュー・書評

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  • 「リカ」シリーズ最新作は「リカ•クロニクル」7作目の作品で、時系列に並べると「リバース」→「リセット」→「リフレイン」→「リハーサル」→「リカ」→「リターン 」→「リメンバー」となります。

    シリーズ第1作となる「リカ」との出会いから間もなく3年。

    私のようにリカ様に取り憑かれた読者はその恐怖を約3年間も味わっています。

    本作はシリーズの恐怖という意味では少々物足りなさを感じましたが、それでも彼女の周りでは多くの人が亡くなっていきます。

    本作はリカの双子の妹である結花の母方の親戚にあたる升元家が舞台となり、高校一年生の次男•晃の視点で描かれていきます。

    本作の中で結花は自らのことを「リカ」と呼びます。

    双子の姉であるリカと母親は2人で宗教団体に入りその後の消息はわかりません。

    そして自分のことを「リカ」と呼ぶ結花。

    いやぁ〜プンプン臭ってきますねぇ。

    そして次々と起こる不可解な死...

    恐怖の連鎖はついに升元家へと...


    説明
    内容紹介
    母方の親戚にあたる十六歳の結花を引き取って、ひとつ屋根の下で暮らすことになった四人家族の升元家。結花の父親は交通事故で死に、その後、母親が新興宗教にはまって出家したらしい。そんな訳ありの美少女に、高校一年の次男・晃は一目で恋に落ちてしまう。「あたしは結花じゃありません、リカです」淡い恋心をも嘲笑う、恐怖シリーズ第7弾。
    著者について
    一九六一年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。二〇〇一年「リカ」で第二回ホラーサスペンス大賞を受賞しデビュー。同作はシリーズ化され累計75万部を超える代表作となる。警察小説、時代小説、青春小説、家族小説など幅広い作風で精力的に作品を発表し、その多くが映像化されている。『コンクールシェフ!』『パパとムスメの7日間』ほか著書多数。

    • Manideさん
      ヒボさん

      リカの恐怖は今でも無駄に記憶されてしまっている私ですが、これ、シリーズがあるんですね!!
      全然知らなかったです。
      全部見られたの...
      ヒボさん

      リカの恐怖は今でも無駄に記憶されてしまっている私ですが、これ、シリーズがあるんですね!!
      全然知らなかったです。
      全部見られたのですか??(・Д・)

      すごい読みたい反面、あれがどうシリーズになり得るのかという興味も湧いています。

      ヒボさんのコメントから、やっぱり姉妹か、と思いつつも、
      実はロボだったとか、
      実は男だったとか、
      実はお化けだったとか、、、

      7作もあるなんて…驚きです


      2022/07/11
    • ヒボさん
      Manideさんこんばんは♪

      シリーズ4作目となる「リハーサル」の巻末でクロニクルとなる事が発表されました。
      『リカ』様の恐怖は現在進行形...
      Manideさんこんばんは♪

      シリーズ4作目となる「リハーサル」の巻末でクロニクルとなる事が発表されました。
      『リカ』様の恐怖は現在進行形で、本作の巻末では次作のこともふれられていますよ。

      ご興味あれば是非ともお手にしてみて下さいね(^O^)/
      2022/07/11
    • Manideさん
      ヒボさん

      そうなんですね、恐ろしい…
      けど、手にしてしまう気がします…(笑)

      貴重な情報ありがとうございました!
      ヒボさん

      そうなんですね、恐ろしい…
      けど、手にしてしまう気がします…(笑)

      貴重な情報ありがとうございました!
      2022/07/12
  • シリーズ7作目!うん。もう、飽きることなく結末はわかっているのにハラハラさせてもらいました。シリーズものって小説や映画も含め途中でやめてしまうことも多いが、8作目も今から楽しみで仕方がない。作者が時系列順で読むことをおすすめしていた。読んだら売っていたシリーズだが、集めて読み返したい衝動が。もうこの作品単体で☆いくつとかではなく、リカの狂気にはまってしまってるので☆5です。

  • 面白かった。今までのリカシリーズよりは、グロくなくて読みやすかった。

  • 『リカ』シリーズ第7弾
    リカの高校時代のお話

    リカが犯人だと思ってた事件、結局違う人物達が犯人で少しびっくり
    リカは通常営業(?)で相変わらず良い悪臭
    漂ってますw

    いや、しかしp92の文字で読者を怖がらせる方法は凄いな…文字の大きさや、漢字カタカナから ひらがなへと変わっていく怖さ…これは少しゾクッとした

    あとがきも良かった
    刊行順に読んでから時系列順にまた読んでみたい(それぞれがある種の伏線になっているらしい)これは楽しみがまた増えた

  • 『リカ』シリーズの第7弾。
    シリーズ最初の『リカ』2弾の『リターン』が衝撃的すぎて、そっから3弾からは『リカ』の少女時代、看護学生時代など『リカ』という女が出来上がるまでの振り返りで、いろいろ伏線もあったり、あ~、ここでつながるのかとなったり楽しめるけど、やっぱり『今』のリカが読みたい!
    あとがきで五十嵐先生も次回作は時系列でいうと『リターン』のその後 と書かれていたので楽しみにしとこう。
    『リカ』シリーズは刊行順で読んでそのあと時系列で読むと一層面白い。


  • 令4.7.10初版発行

    遂に最新作が読めました。

    発行されたのは時間的に最新ですが、
    リカシリーズの時系列はまた別です。

    私は発行順に時間を行ったり来たりしながら
    読んだのですが、作者の後書きにあるように
    時系列順で読んでも楽しいと思います。

    時間を行き来して伏線や登場人物の
    関係性を思い出しながら、読むのも
    楽しかったです。

    規格外の悪意と敵意。

    もしリカシリーズの次作が発行されるとしても
    楽しみですし、違う視点からの物事が作られる
    なら、それも興味深いです。

    ここまで読んだら、
    もう読まずにはいられません。


  • 五十嵐貴久『リセット』幻冬舎文庫。

    シリーズ第7弾。

    時代は遡り、高校時代の『リカ』が描かれる。タイトルの『リセット』は何をリセットするのだろうか。

    ストーリー全体を通じてライトなホラーという感じで、少々物足りなさを感じるが、『リカ』が女子高生であることを考えれば充分過ぎる。

    父親を交通事故で亡くし、母親が新興宗教にはまり、長女を連れて出家したことで広尾の豪邸に独り残された16歳の雨宮結花は母方の親戚である升元家に引き取られる。夫婦で二人の息子の升元家で暮らすことになった結花は自らを『雨宮リカ』と名乗る。

    升元家の次男で結花と同級生となった晃は美貌の結花に一目惚れするが、結花が高校に転校して来てから次々と異常な事件が起こる。

    結花の担任の男性教師が教え子の女子生徒と校内で心中自殺を図り、その事件を捜査していた刑事が家族と共に焼死する。さらには、晃の親友が女性教師と屋上から転落死し、黒い魔の手は次第に晃の家族へと迫る。

    本体価格670円
    ★★★★

  • こういう描き方もあるかぁ、と唸らされた本作。もうシリーズ第7弾ですか...。次作も予告されているので楽しみ。
    あの臭い、嗅ぎたくない...。もし嗅いでしまったら、全力で逃げよう! ただ、リカに狙われたら逃げられないよね...。

  • リカの恐怖再び蘇る!やっぱり怖い!!

  • リカ・クロニクルの第七作!

    そして時系列的にはepisode2!


    自分の家族がボロボロになって土地と借金が残った結花を引き取った升本家!?

    升本家の次男は結花の美しさに一目惚れ!?
    しかし、升本家の家族にも複雑な問題が・・・

    結花は美少女ではあるが自分の事をリカと名乗ったり、例の異臭を放ったりと不気味さが物語の彼方此方に散りばめられている・・・

    本作品は単品でも読めるが出来る事ならリカとリバースは読んだ後に読んで欲しいと思います。


    最後に、後書きで五十嵐氏が嬉しい予告を残してます。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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