- Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344432680
作品紹介・あらすじ
ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。
感想・レビュー・書評
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久しぶりの小川糸さん。
1月から12月までの日記を読んでいるような感覚で「あと1話、あと1話…」と思いながら、結局止められず一気読み。
今回も食べものの描写がなんと素晴らしい!
「山椒鍋」「手作り味噌」「手作りしたタレで作る冷やし中華」…他にもたくさん。読みながらよだれが出そうでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつもながら丁寧な暮らしの小川さん。
またいつも通り、美味しそうな料理が次々たくさん出てくる。
夜に読まなきゃよかった...。ぐうぅぅぅ....。
ああ、ご馳走されたい!
そして文中に出てきた、桃のクリームサンド。
これだけは、どうしても食べたいので頑張って自分で作る!....ぐうぅぅぅ...。(因みにお腹の音) -
2020年の日記エッセイ。コロナ初期の不安で大変だった毎日が思い出された。
1-3月あたりに何か重大なことあったような書き方をされているけど、それが何かは書かれていなくてモヤモヤ。
離婚?でもその後合流して一緒に住んでいるようだしな…と変に勘繰ってしまう(・・;) -
ベルリンから日本に帰国してからの日々の生活。
いつでもそこにある日常だが、忘れてしまっていることをいろいろ思い出した。
季節感あふれる料理。
時間をかけて丁寧に作る料理。
こんな時間も必要だなと。
出汁の染みたおでんは、今の時期ピッタリで作ってみようと思う。 -
去年の年末に読んだ『ライオンのおやつ』の作者、小川糸先生の新刊が発売されるブクログに書かれていたので、タイトルみてどんな話だろう?と本屋さんに行ったら、ハードカバーの新刊になく、やっと見つけたと思ったら、薄い文庫だったという本。
薄くても小説だろう?と思って、読み始めて、なるほど、ヒロインらしい女性はコロナ禍でベルリンから帰ってきたのか、なるほど、犬?猫も連れて帰ってきた。なるほど、ぺ、ペンギン!?うん?ペンギン家で飼えますか!?ああ、人というかダンナさんのあだ名?あれ?今回も病気の人か、何か?えっ!?『ライオンのおやつ』が本屋大賞2位!?えらい現実的な話ですねと思って、ようやく気がつく。
これ?小川先生のエッセイじゃね?
そして、文庫本の後ろの作品紹介で、確信する。
かなりの巻数出ている小川先生のエッセイの最新巻であると。
さて、エッセイと気がついた私は、どうしたか?
もちろん、最後まで読みました。
もちろん預かった犬の話とか面白いというのもあるんですが、日記調で書かれた各日付に出てくる料理が日本的でもあり、どれも美味しそう。味噌を手作りするんだとか思いながら読んでたら、大体なんでも手作りしてる先生すげえと思いながら読みました。
そして、気になった点は1点。
このエッセイのタイトルがなぜ『昨日のパスタ』だったのか。
エッセイの中のタイトルに11/2(おそらく2021年?)が「昨日のパスタ」というタイトル。
これが採用された理由は何なのだろうかとふと思わずにはいられない内容でした。
11月2日は何か特別な日なのかもしれない、そんな予感さえする美味しそうな小川先生のコロナ禍の日常のエッセイでした。-
2023/02/12
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マメムさん、こんばんはです。
ブクログの発売日のオススメに出てたんで長編小説と思ってました(笑)
とはいえ、読んでて面白かったですわ。マメムさん、こんばんはです。
ブクログの発売日のオススメに出てたんで長編小説と思ってました(笑)
とはいえ、読んでて面白かったですわ。2023/02/12
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丁寧な食生活。入手困難なものではなく、身近な食材なので真似して作ってみようかなという気持ちが湧く。
ショートパスタ美味しそう!
梅仕事に味噌づくり、やる気を掻き立てられて自分で作った季節の美味しいものが食べたくなってくる一冊。
初の小川糸作品だったので、突如登場するペンギンとかゆりね、なんのことだか分からずに多分こうだろうと想像で読んだ。 -
コロナ禍になってからの糸さんのエッセイ。
久しぶりに日本で過ごして改めて日本の良さに気付かされる。つまらない日常の糸さんの想いが共感できた。牡蠣の唐揚げ美味しそう -
季節を大事にしている生活に憧れる。
文章は澄んでいて、個人的に読みやすい。
もう少し長い月日で一冊になってくれたら、
気持ちの揺れとかが感じられてより嬉しかったけど。 -
小川糸さんの文章が好きなので、初めてエッセイを読んだ。
コロナ禍で、おうち時間を楽しむことを描いたエッセイ。とはいえ、無理に持ち上げるような明るいトーンでもない。
味噌を仕込んだり、梅仕事をしたりと、家時間と食を絡めて描いているので、ああ、いいな、と情景が浮かぶよう。
じっくり読む、というよりはさーっと、小川さんの日記を見るような感覚で読めました。 -
何気ない生活から生まれる、素敵な言葉に優しく励まされているように感じました。
小川糸さんの小説に出てくる料理がいつもとても美味しそうなのは、実生活でも食を大切にされているからだと思いました。