- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344432840
作品紹介・あらすじ
閉店が決まった洋菓子店で、なぜか店主と常連客のマダムがお菓子教室を始めることに。生徒はあなた一人だけ。参加条件は悩みがあること。一歩踏み出す勇気が持てない会社員にはタルトタタン、過保護で心配性な母親にはイートン・メス、失恋ばかりして落ち込む男性にはザッハトルテ……。あなたの悩みを解決する、美味しい人生のレシピ教えます。
感想・レビュー・書評
-
☆4
独立して開いた洋菓子店を閉店することになり自信を失っていた白井さんと、その洋菓子店の常連客で元料理研究家の佐渡谷さんの2人が、お菓子教室を始めることに。
いつもクールな白井さんと、マイペースでお茶目な佐渡谷さんの凸凹コンビに楽しませてもらいました!
装丁に惹かれて購入した初読みの作家さんだったのですが、読んでいるだけで甘いバニラの香りが漂ってくるような素敵な作品でした❁⃘*.゚
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こうゆう話好きなんですよね。
正面きってストレートに伝えてくるわけではないってところが好きです。
どのお菓子も美味しそう!
前半は主人公がいまいち好きになれず、いちいち鼻につくなぁと思ったが、後半はそこまで気にならなくなっていました。
みなさんの心の闇が悲惨すぎないってところが、この作品の暗くなりすぎないポイントなのかも?
勝手な感想ですが…
続編もすぐに購入して読みます! -
うん、良かった。続きもあるようなので主人公の成長に期待。
-
自分の店を閉めることになったパティシエが、バワフルな料理研究家と出会い、嫌々ながらも彼女の手伝いをすることにより、成長していく物語。
ずっと気になっていた小説が、文庫化されたので。
思っていたものとは違っていたし、主人公にも料理研究家にもあまり共感はできずにいたけど、最後には二人のことを素適に思えて、あきらめずに最後まで読んで良かった。 -
主人公白井のいちいち発する余計な一言が気になったけど、佐渡谷マダムのおかげで楽しく読めました。イートン・メス、モンブラン、タルトタタン、オペラ、どれも美味しそうでたまらなかった。パウンドケーキのレシピが載っていたので、同じ分量できちんとした工程で作ってみたくなりました。
-
疲れた時に食べたくなるスイーツのように、
癒されて元気がでる作品でした( ¨̮ )❁⃘*.゚
甘い香り(バニラ)はその時の自分の状態で変わるっていうの、分かる。
読んでいるだけで甘〜い香りに包まれてる気分になります。
そして何より、私はこの作品の表紙が好き。
単行本と文庫、どちらを買おうか迷うくらい。
続編希望です♡ -
前半は、主人公である白井さんに共感しにくい部分があったけど、後半に向けて徐々に変わっていく様子に引き込まれた。
かつ、テンポよく進んでいくのでスラスラ読了。
佐渡谷さんとのコンビが良い。マイペースな佐渡谷さんに、白井さんが巻き込まれながらも、実は良い影響を受けて変わっていっているのかと思いきや、佐渡谷さんにも、白井さんが良い影響を与えていて、最終的には幸せな気持ちになれた。
本の中に登場するお菓子たちもたべたくなったけど、最後に掲載されているパウンドケーキのレシピ、作ってみたい! -
初の賀十先生作品でした。
洋菓子店を閉店することになってしまった主人公が、ひょんなことからお料理教室(もどき)をすることになり、というお料理ものでした。主人公がちょっとマイナスな位置から始まるんですが、どこかそんな自分を俯瞰的に見ているのと、ちょっとドライなので、そこまで悲観的にならず読み進めることが出来ました。
お料理教室をするにあたり、常連客だったおば様マダムと行動を共にするんですが、この主人公とおば様のなんともいえない関係性が絶妙だなぁと思っていたら、個人的に意外な関係性に落とし込みをしてきて、そうくるか!となりました。
教室に来る人と交流して自分を見つめ直してみたり、お菓子作りについて考えてみたり。お菓子を作るみたいに、何事も簡単ではなくて、工程が難しかったり案外簡単だったり苦かったり甘かったりもするけれど、最後には笑顔になれる、そんなほっこり出来るお話でした。
表紙が可愛くてそれに惹かれて購入しましたが、テンポよく進む展開と程よく出てくるキャラたちと、ドタバタ(ちょっとラブ)もあって全体のバランスが良く、読みやすかったです。 -
本屋さんでふと目に止まって。カフェで読むにはちょうどよかった。
現実はこんなに上手くまとまることないだろうけど、人の縁や巻き込まれて気づくことや考えることはあるなと感じた。お菓子はちょうど手の届きそうなものが登場したけど、これ食べたい〜!!まではなかったかな。
読書のお供に好きなケーキがあるとちょうどいい。 -
主人公のパティシエール視点の小説なのだけど、その呟きに、なぜか探偵視点の小説の主人公の探偵(男性)が思い出される。いい終わり方だったので、次作が楽しみです。