悩め医学生 泣くな研修医5 (幻冬舎文庫 な 46-5)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344432888

作品紹介・あらすじ

一浪で憧れの医学部に入学した雨野隆治を待ち受けていたのは、ハードな講義と試験、衝撃の解剖実習・病院実習。自分なんかが医者になれるのか?なっていいのか?悩みながらも、仲間と励ましあい、患者さんに教えられ、隆治は最後の関門・国家試験に挑む──。現役外科医が鹿児島を舞台に医者の卵たちの青春をリアルに描く、人気シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • 泣くな研修医シリーズの第5巻

    1〜4巻は新人研修医からの成長物語ですが、第5巻は大学時代に遡って医学生としての奮闘記です。
    実習や手術の様子が結構リアルでしたね。
    悩んで苦労して医師免許取得。
    さらなる成長を。
    頑張れ雨野隆治 ^_^

  • 久しぶりの読書…
    月に一度の試験の合間の読書…

    天野先生がお医者さんになる前の学生の頃のお話

    医学生の大変な日常生活
    医者になる覚悟って言う気持ちの問題など
    お医者さんになってからのシリーズとは、また違う物語

    私は、お医者さんの話が好き

  • 泣くな研修医シリーズの第五弾。

    第五弾は隆治が医師になる前の学生時代に逆戻り。

    今までの作品から期待値が少し高かったので、やや物足りなさは感じたものの、学生時代の仲間たちや個性溢れる教授陣、それぞれのエピソードは面白くとても読みやすかった。

  • 『泣くな研修医』シリーズの第5弾

    いつものようにイッキ読みです。

    一浪して医学部に入学して、講義、実習、試験、ほかの学生たちや、教授たちとの出会い、医師の卵として多忙な隆治。そんななかでの悩み、ときには迷いながらも医師としての自覚が芽生えていく様子が描かれている。

    アナフィラキシーの続きですが、土曜日に救急に行って、当直の先生が「内科の先生が来たから大丈夫」って。自分は内心『お前は医師ではないんかい」と、ツッコミ、来た内科医は「気管挿入していたら切開しなくても…」
    ガッツで車で行った自分に「1回目は大丈夫だったかもしれないけど、2回目は無いからね」と薄れいく意識の中で聞いた様な…。

  • 雨野隆治さんが研修医になるまでの物語。
    今回も読み出したら止まらず素晴らしい作品でした!

    憧れ続けてやっと手にした医学部への切符。しかし待ち受けていたのは膨大な量の参考書や試験の数々。寝る間もない日々に心身ともに限界へ。同級生たちの間でも不穏な空気が流れ出す。

    そんな中同じ班の友人が医学部を辞めると言い出し… 自分の人生を自分で切り拓く友に感激するも素直に喜べない隆治。

    日々悩みながらも進んでいく医者の卵たちの青春物語です。

    個人的には最後の国家試験中の隆治の葛藤が好きです。第1巻に繋がる展開も今作を読んでまた1巻から読み返したくなりました。

  • きっちり1巻へバトンをつなぐ0巻ストーリー。
    4巻まで読んだ人ならニヤリとする場面だらけ。

    田舎の商店街から医学生がはばたいていく軌跡を追いながらも、なんだか切なさが残る。恋愛にも宴会にも興じることなく、ひたすら努力だけを積み重ねる学生生活に、ひたすら自分の過去が思いやられるからか(笑)

    見どころは看護師を軽んじる先輩研修医の態度をとがめ、あしらわれ、しかしその心意気を教授が認めてくれるワンシーン。そのくせセクハラ教師の前では一歩も足が出ない。そんなところに主人公の人間性をにじませていて面白い。
    少し無謀で、少し権威主義的で、少しイライラさせる。つまり決してヒーローではない人間味。その人間臭さにシリーズを通して共感してしまうんだなと思う。


    Audibleでは6巻のリリース予定が5月。
    ウィッシュボタンを16連打したとて早まるわけもなく。
    待てない…。

  • シリーズ5作目、この作品から読み始めても良かった。話には聞いていたけれど、医学部ってこんなに大変なんだ!

    隆治は、一浪して念願の薩摩大学医学部に合格した。
    「高い誇りを持って医師を目指し、いずれは医学界のリーダーになれ」
    医学部長の式辞に身の引き締まる隆治だったが「1割は医者になれない」という厳しい現実に衝撃を受ける。

    仲間と共に様々な講義や過酷な解剖実習、次々と続く厳しい試験を乗り越えていく。三年が経ち、やっと手にした白衣と聴診器を胸に抱く隆治の気持ちが痛いほど伝わってきた。

    病気にかかっている人に接するたび、早く医者になりたいと思う隆治は、病院内で看護師に横柄な態度をとる医師たちを見て憤りを覚えてしまう。自分もこの感情をいつか忘れてしまうのではないかと怖れを抱く彼に「その感覚を大切にしなさい」と言った教授が良かった。

    「生活のすべてを患者の治療に捧げよ。
    その生活のすべてを自身の知識、技術の向上に捧げよ」
    四年生の九月に「スチューデント・ドクター」となるが、二年後には卒業試験、そして国家試験が待ち受ける。

    五年生になった四月から臨床実習(ポリクリ) が始まり、隆治らは次々に科を巡っていく。教授回診を見て「本当にあるんだ!」と驚き、医局の会議(カンファ)に参加しても殆どわからない。
    けれど「患者の苦しみやつらさを他人事として、果たして治療することができるのか」と悩む隆治は真面目でとても誠実な人だと思った。

    さつま揚げ屋の息子が医師になる。
    国家試験に一発で合格したい!

    頑張れ!隆治
    読みながら思わず声を上げてしまった。

  •  前作では成長しきって独り立ちした雨野先生が後輩をも指導するまでに至ったはずなので、この巻は更なる躍進か恋の進展を思い描いていた。
     エピソードワンなのですね。たわいもない家庭に生まれて、素朴な印象を受ける描写ですが医大を目指せるほどの頭脳を携えて、行く先々でヒロインの様な女子との出会いがある。羨む方が多いのではないかと思う。

  • シリーズ5作目にして、隆治の医学生時代を描く。
    大学6年間を1冊で書いているので、少し駆け足気味だが、さすが現役のお医者さんが書いているだけあって、大学生活がリアルで、ほとんど知らない医大生の日常に迫っている感が面白かった。
    医者になる人は、こんなに勉強しているのか・・・
    ただただ感心。
    ただ大学時代はそうでもないのに、1作目のおどおどした感じはいつからなんだろう?と思ってしまうところも。
    前作が気になる終わり方だったので、是非本編の方の続編も出して欲しい。
    他の方も書いていたけど、医者としての隆治の成長の物語を読みたい。

  • 『泣くな研修医』のエピソード・ゼロ

    1浪で薩摩大学医学部に入学した、雨野隆治。
    ハードな医学部での6年間を過ごす。

    コツコツと真面目に講義や試験に取り組む隆治。
    医師となった今でもその姿勢は変わらない。

    隆治の人から話しかけやすい雰囲気、もうこのころからあったんだなぁ。

    医師になりたい、親には迷惑かけたくない。
    なんとしてでも、医師国家試験に合格する。
    そんな隆治の想いが伝わってくる。

    医師国家試験の合格発表。
    隆治の両親の喜びようが、なんだか切ない…
    数年後に隆治の父の身に起こる出来事を知っているだけに…

    ほんとにハードな6年間。
    頭脳とともに、体力と精神力が要求される。
    そんなところで、6年近くも過ごしたにもかかわらず、伊佐は、あっさりと…
    伊佐はどうしているんだろう?

    真子は⁇
    西は⁇
    エミリは⁇
    これから登場するのだろうか⁇

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著者プロフィール

1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。現在は湘南東部総合病院外科勤務。著書に『泣くな研修医』シリーズなどがある。最新作は『やめるな外科医 泣くな研修医4』(幻冬舎文庫) 。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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