なんちゃってホットサンド (幻冬舎文庫 お 34-22)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344433588

感想・レビュー・書評

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  • 寝る前に読むのにぴったり!な小川糸さんの日記風エッセイです。
    優しい気持ちになれるので安心して読めます。
    私も美味しい食べ物、ヨガや銭湯が好きなので、すごく共感できました。

  • コロナ禍で自由を奪われていた時期の日記風エッセイ。
    エッセイはほとんど読まないのだけど、ブクログのレビューで読んでみたくなって、手に取った。
    海外にも行けなくなり、自宅から出ることもままならず、やっと人に会えても、飲食店の閉店時間を気にしながらの食事・・・
    どのエピソードも、突然今までの生活を奪われた人には共感しかないんじゃないだろうか。
    そんな中でも日々を大事にしている作者の姿に、もう尊敬しかない。
    手作り石鹸を作ったり、実家から送られて来る山菜を丁寧に調理したり、梅を漬けたり・・・
    執筆しながら、こんなに生活に余裕があるのが羨まし過ぎるのと同時に、仕事を言い訳に趣味を充実させない自分を反省してみたり。
    いろいろ共感する部分はあるのだけど、「ライオンのおやつ」の舞台が大三島だったことが、一番の収穫!
    大好きな作品で、勝手に大三島をイメージしていたが、まさにその通りなのが、一番嬉しかった。
    あと、あの状況で東京五輪をする意味をきちんと発信してくれて、個人的にはとても有難かった。

  • コロナ禍の暮らしが、すでに懐かしく感じた。
    小川糸さんのエッセイ、いつも丁寧な暮らしぶりが垣間見える。
    梅干しや味噌、石鹸などを手作り。八ヶ岳に別荘。
    瀬戸内や石垣島へ、のんびり旅行。どれも羨ましい!
    素敵だなと憧れるけど、なかなか真似できないなぁ…。
    読書とヨガで息抜きだけは共通だった。

  • 小川糸さんのエッセイ
    日にちが書いてあり、日記のよう。

    お正月6日から始まる
    いつもながら、自作のお料理は美味しそう!

    ベルリンから戻り、都内で暮らしており、その日常が語られる。
    自然が大好きな糸さん!
    安曇野山中や、山形の田んぼの中のホテルでの様子が面白い。
    このホテル、行ってみたいと思っていたら、先日カンブリア宮殿で特集していた。
    素敵な場所だなぁ。

  • 日記形式で綴られていてとても読みやすかった。
    1日1日をとても丁寧に、大事に、そしてポジティブで
    アクティブに過ごされている様子が、読んでいて楽しかった。

    梅干しづくりや石鹸づくり、それにお味噌まで。
    極めつけは山に土地まで買ってっしまわれました!すごい。

    わたしも一人暮らしだけれど、こんな風に生きられたら素敵だなぁ…
    と思いました。
    繋がりの広い方だから、できるのかな。

    時々お勧めの作家さんや、本、食材などを紹介していて
    手に取ってみようかな?という気持ちにさせてくれます。

    読んでいると、すぐそばで語り掛けてくれてるようで、
    ほっこりしながら読み終えました。

  • 味噌や石鹸を手作りするなんて、すごいなと思った。手仕事が好きなんだなと思った。ペンギンさんと別れてしまって残念だけど、エッセイの中の糸さんは相変わらずほっこりとしていてホッとした。これから八ヶ岳で生活するための山小屋を建てているというのもすごいなと思った。

  • 東京オリンピック前からのエッセイ。

    そうだった、青地に2020TOKYOと入ったシャツを着て電車に乗るのも憚れる
    空気感の中、施設に通っていたなぁ~。次女が。

    着いてから、トイレで着替えてるって言ってたなぁ。
    急に頼まれて、
    外国人メディアの対応。

    キラキラした高校生ボランティアさん達が眩しくて、澱んでなんかいられないぞ!と頑張ったそう。

    あんなオリンピックだったけど、若い人達のパワーは凄かった!うん。



    舞茸ペースト、なんちゃってホットサンド、男性用晴雨兼用の日傘、旅のお供に曲げわっぱ、早速真似しましょう。

    自分で作る二十四節季。
    素敵~。


    ぼーと生きてたら見逃してしまうから、シャンと生きなければ。
    年下の糸先生に又また、教わりました。
    だらピ~したら糸先生。

  • 私の理想とする丁寧かつアクティブな暮らしがここに詰まっているようだった。「よく嚙んで、野菜たちと対話し、感謝していただく」とても大事なことだけど、忙しい毎日の中で忘れていた。もっと余裕をもって生きていきたいなぁ。

  • 暮らしはいいなと思うものの、ちょいちょい入る思想が気になる。

  • 小川先生の小説が好きになり、発売日にこちらの本を買いに行きました。誰かの日記を読むのは初めてで、最後まで楽しめるかなと不安でしたが、丁寧で優しい、理想の暮らしがとても素敵で毎晩少しずつ読んでいました。
    小川先生の過ごした日常の欠片がひとつひとつ繋がって、出版されている小説ができたんだなと改めて感じました。日記の中に出てくる人達はお名前を存じない方も沢山でしたが、こんな関係の方かなと想像しながら読みました。2021年のコロナ禍での日常を書かれていて、同じ時代に生まれて良かったな、大人として自分の考えを持って生活できるようになってから出会えて良かったなと思いました。自分の誕生日に梅仕事をされてて、今年もやってみようかなという気持ちになりました。季節の手仕事が好きなので、石鹸作りや味噌作りの話題にわくわくしました。

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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