- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344825710
作品紹介・あらすじ
国会で働く碧は、その「声」に耳をそばだててしまう。滑舌よく明瞭な声の主は新聞社政治部記者の西口。食堂の定位置-碧の隣のテーブルで忙しなく騒がしく食事して去る彼は、日々をひっそり重ねる碧とはまるで正反対だった。しかしある出来事を境に、西口は碧を何彼と構うようになる。彼の素顔に触れるにつれ、次第に惹かれていく碧だが…。
感想・レビュー・書評
-
新聞社シリーズ再読
健気な碧が愛しいです(〃ω〃)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても好き。あまりない職業で、話も感情の流れも自然だった。その上でキュンとする部分あり。文章力もあり、綺麗で安心。
-
ちょっと設定に背伸びを感じたかな~、と思った。
一穂さん、ここんところ、キャラクターの設定に幅を持たせるためか、色んな職業のひとが出てくるな~と思っている。そして、それを書くためにすごく取材とかもされてるんだな~とは思うのですが。
そんなにキャラ設定、凝り過ぎなくても、同じような話が書けちゃうんじゃないかな、というのが正直なところ。ここ数作で感じてしまう。
それだったら、もっともっと、ごく普通でいい。
……と、国会の速記に知り合いを持つ身としては思ってしまった。
まあ、目立たない、目立ってはいけない、みたいなのはおもしろいとは思いますけどね。そういうキャラの話なわけですし。だけど、なんか…違うんだよな。
もっと、はじめから一穂さんに近い設定の話の方が、確実におもしろいのでそう思いました。
でも、最後までちゃんと読ませる。それは一穂先生の力だと思います。なんだかんだいっても、ちゃんと好きです。
でも、もっとねちっこいのが読みたいですよ~、先生!ちょっとここんところ爽やかすぎますw -
人生の節目ごとに読み返す作品になりそうです。
-
【よかった!】
男性記者×速記者というカテゴリーも、年齢差もキャラクター性もいつも手にするものとは違って困惑しながらの読み始めでしたが稀有に終わりました。子どもっぽい年上×しっかり者の年下。『イケメン、キラキラ、恋愛、行為に申し訳ない程度の仕事シーン』ではなく、ちゃんと仕事をしてその延長に恋愛がある。フィクションであるものの現実味があったところがとてもよかったです。 -
2021/01/14-01/16
2023/10/27-10/31 -
主人公のふたりはもちろんのこと、
その他の登場人物も含め
心情がとても細かく描かれていて、面白かったです。
なんだかとってもしっくりくる、
いい影響を与え合っていくふたりだと思います。
何度も読み返しそうな予感。