初恋ウエディング (リンクスロマンス)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344840447

感想・レビュー・書評

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  • いっそ清々しいレベルで地雷原。何でこの展開で何の蟠りもなく纏まるのか不思議!

  • ▼あらすじ
    父子家庭で育った拓実の夢は、幸せな家庭を築くこと。でも、人の体温が苦手な拓実は半ばその夢を諦めていた。その矢先、子連れ女性との結婚に恵まれる。しかし、わずか半年で妻に金を持ち逃げされ、さらにアパートの立ち退きに遭い、父子で路頭に迷うことに…。
    そんな時、若手社長になった高校の同級生・偉月と再会する。実は拓実が人に触れなくなったのは偉月にキスをされたからで、そんな偉月から「住み込みで食事を作ってほしい」と頼まれる。その日から偉月と息子の愁との三人生活が始まって…?

    ***

    葵居ゆゆ先生の作品を読むのはこれで4冊目です。
    傲慢攻めは大好物なんですが、この作品の攻めは傲慢というよりちょっとアスペっぽい感じで、好き嫌いが分かれそうなキャラだなと思いました。
    特に高校時代の偉月はそれはもう酷い傲慢男で、根は悪くないと分かっていながらも全く好感が持てないんですよ(笑)
    拓実がトラウマレベルで嫌いになるのも納得のキャラで、正直、「この攻め好きになれないかも…」と少し不安だったのですが、再開後の偉月は心身ともに成長したのか高校時代よりは性格がマシになっていて、ホッとしました。

    “言葉足らず”という点は変わってないのですが、とにかく拓実一途なのが読んでいて伝わってきましたし、裏で当の本人が結婚しているとも知らず一人、拓実の夢を叶える為に家やら家具やら食器やらを揃える姿を想像すると、ちょっと哀れで可愛く思えてきたりして(笑)
    それに自分に悪気がなくても相手に嫌な思いをさせたと分かった時は素直に謝れますし、拓実が本当に嫌がる事はしないので成長した偉月には好感が持てました。
    (でも拓実はもっと怒っていいと思いますけどね笑)

    拓実の嫁も最初は身勝手でめちゃくちゃ最低な女だと思ったけど、思ってたほど悪い人じゃなくて、最後は綺麗な形で別れる事が出来たので良かったです。
    ただ、一つ残念なのが愁が母親に引き取られてしまったこと。
    物分りが良くて8歳とは思えない大人びた発言をしながらもまだ年相応の面もある愁が凄く可愛くて癒されまくりだったので、それが最善の策とはいえ母親の元に行ってしまったのはとても残念でした。
    特に偉月と拓実と愁の3人は凄く仲が良くて理想の家族って感じでしたし、途中まではこの3人で暮らす事になるんだろうとばかり思っていたので…。
    最終的に親子ではなくなってしまったけれど、愁が大きくなっても変わらず拓実と偉月と仲良くしてくれると良いなあと願わずにはいられません。

    因みに最後は偉月と拓実が結婚式を挙げるシーンで締めくくられていて、最初は結婚までするのかと吃驚したのですが、タイトルが「初恋ウエディング」だった事を思い出してなるほどと納得しました(笑)
    これぞハッピーエンドと言うに相応しい本当に綺麗な終わり方で、正直、こんな大団円になるとは思ってなかったので見事過ぎるラストに少し呆気に取られてしまいましたが、ちょっと出来過ぎてるくらいのハッピーエンドの方が個人的には好きなので、読後感は非常に良かったです(笑)

    何より葵居先生の作品はエロもストーリーもしっかり両立させていてるので読み終わった後の満足度が高く、今回も割とエロシーン多めなのにストーリーがしっかりしていて流石だなあと改めて思いました。
    偉月の高校時代以外はほぼノンストレスで、今回も今まで読んできた葵居先生の作品同様、最後まで一度も飽きる事なく楽しく読む事が出来たので良かったです。
    先述した通り、攻めがちょっと特殊寄りの傲慢キャラなので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、それでも私のように傲慢攻めがお好きな人ならおそらく耐えられるんじゃないかと思います(笑)
    小椋ムク先生のイラストも素敵なので、傲慢攻めや一途なキャラがお好きであればまず読んでみて損はない作品かと思います(^^)v

  • わかりにくいよ、偉月…。そして俺様。高校生の時のことや奥さん・アパートと拓実がかわいそうでしかたなかった。偉月と再会した後もっと抵抗してほしかったけど、やっぱり拓実優しいんだなぁ…。そして愁くんがすごい!子供なのに、子供だから、すごくがんばったと思う。ママのことにしても偉月と拓実のことも。最後の選択も子供にとっては一大事だよ~。でもうまく回ってよかった。偉月も全部拓実がかわいくてやってたことなんだね、ほんとわかりにくい人…。ハラハラしながらも楽しく読みました。

  • 末長くお幸せに

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著者プロフィール

葵居ゆゆ Yuyu Aoi
6月生まれ、かに座。『はちみつハニー』でデビュー。
今回はプレイ資料としていろんなお道具を調べたので、検索履歴が楽しい感じになりました。

「2022年 『僕は王様おまえは下僕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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