- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344846517
作品紹介・あらすじ
門前町の外れにある美味くて安いと評判の「めし屋」を切り盛りする睦。店に現れたゴロツキから絡まれた時、颯爽と助けてくれた侍を睦は忘れられずにいた。気品があり美丈夫な侍は、せめてものお礼にと睦が作ったご飯を美味しいと食べてくれたのだ。だがその後彼が店にくることはなかった。しばらくのちの夜、睦は手負いの物の怪を店の前で発見する。熊よりも大きな犬のような姿が恐ろしかったが、「わけあって追われているので助けてほしい」と言われ可哀そうに思った睦は、子犬の大きさになった不知火丸を置いてやることにした。睦のごはんを美味しく食べ、尊大な物言いだけど愛くるしい姿の不知火丸に睦もすっかり情が移ってしまう。そんな時再びあの美丈夫の侍が睦の家にやってきて、今度はたびたび顔を出すようになった。睦との距離は近づいていくけど、何か秘密がありそうで⁉
感想・レビュー・書評
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安定した面白さの小中大豆さん。今回は和風ファンタジーで、白いワンコ×料理屋。
前半はワンコとのほのぼの暮らし。後半は妖同士の戦いがあります。
ものすごいパワーワードならぬセンテンスがありまして…
『犬とは良いですね。〜略〜ちらっと見えるお尻の穴とか、ふぐりがぷりぷり振れるのも可愛らしくて』
受けは本人と知らず、本人(人間バージョン)の前で言ってしまうという。
ずうずうしくてあざと可愛い子犬と受けのかけあいが楽しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
睦かわいい
不知火丸が安定の男前でめっちゃかっこいい -
お話としてはしっかり作られていたと思うけど、白獣感と美味しい感が少なくて、全体的に盛りすぎだったのではないかなぁと。
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最初は不知火丸を警戒していた睦。でも、一緒に過ごすうちに警戒心が薄くなって、どんどん家族のようになっていくのが楽しい。遠慮してるのに何を不満に思っているのか分かりやすい不知火丸も可愛く見えてくる。不知火丸の秘密を知っても変わらない睦だからこそ、不知火丸は惹かれたのかも。2人の周りでは大変なことも多かったけれど、美味しいご飯を一緒に食べているところでホッとできた。
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プレゼント企画で当選。売却
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いつもの小中さんで良きかな。
イケメン侍と子犬の正体とかわかりすぎているのに、それが面白さを産んでいて楽しかった。
子犬が遠慮しながらも同居を迫るところとかフグリのくだりとか超面白かった。そういうところ小中さんは上手い。読んでいてうずうずする。
そしてラストは大団円でホッと安心。モフモフ要素もありで美味しい一冊でした。