おひさま色の愛しいひと (幻冬舎ルチル文庫 す 3-13)

著者 : 杉原朱紀

• 幻冬舎コミックス (2020年7月17日発売)

作品紹介・あらすじ

物心ついた頃には大店の下働きだった椛。これから起こる凶事を黒い靄として視て、しかしそれをうまく人に伝える術を持たぬせいでいつしかいないもののように扱われていた。そんなあるとき華族の九条千景様が痩せっぽちな椛を引き取りたいと仰る。差し出された手の温かさに戸惑いつつ、千景様のお役に立てる日を胸に椛は美しく健やかに育ち……？

感想・レビュー・書評

[ginpeさんの感想 · 2021年4月3日]

華族三男×大店の下働
大店の養子として引き取られた椛だったが、後継ぎが生まれたことにより、下働きとして幼いながらも働く毎日。酷い扱いを受け、食事もままならず。そんなある日、唯一椛の大事にしていたお守り袋を川へ投げ捨てられてしまう。こっそり拾いに行った椛はそこでとても綺麗な人に出会う。後日、その綺麗な人が椛を引き取りに来て…

まぁ好きな健気モノなんですけどね。ちょっと椛が強くなりきれなくて、ずーっと千景に甘やかされっぱなしかな？って思いました。
まぁ椛自身が線引きはちゃんと出来てる奥ゆかしい子なので嫌な感じはしないけど。
引き取られてからは千景にも周囲にもとっても優しく大事にしてもらって、明るくなって。
でも成長してもいつまでたっても千景が一番大事。大好き。ってそりゃ千景もねぇ、絆されますよね…
千景は千景で英国ハーフの外見で気味悪がられたりしてきてたのに、綺麗。と好き好きオーラバシバシの椛に千景様が一番とか言われると…辛抱たまらんです。
椛の本当の家族が出てきたり、千景を逆恨みする誰かに襲われたりとありますが、千景も三男だし家族の理解もあるし、２人共幸せに〜ってお話ですね。