ビートルズ都市論: リヴァプール、ハンブルグ、ロンドン、東京 (幻冬舎新書 ふ 6-1)
- 幻冬舎 (2010年9月1日発売)
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感想 : 8件
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- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344981874
感想・レビュー・書評
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ビートルズの爆発的人気を、当時の文化や時代背景からうまく関連づけている。
残念なのが裏表紙の簡易解説。
「惨めなハンブルグ時代…」云々。
編集者はまともに本書を読んでいないのか? -
ビートルズの変遷を過ごした町の視点から考察した本(東京は別だけど)。ビートルズは片田舎の港町リヴァプールで生まれ、大歓楽街を擁したドイツ・ハンブルクでバンドとしての実力を身につけ、スターダムにのし上がったロンドンでイギリス階級社会の壁にぶつかった。彼らにとって、これらの町は単に住んだ以上の影響を与えたようだ。途中ハンブルクでは、ビートルズを去ったメンバーである、スチュアート・サトクリフとピート・ベストについて、ロンドンでは4人の前妻であるシンシア・レノンやパティ(のちのエリック・クラプトンの妻)についての記述が詳しい。皆、ビートルズが町から街を転々とし、価値観やスタイルを変化させていくなかで、彼らを見送らざるを得なかった人々である。ビートルズを聴くだけでは飽き足らない人にお勧めの一冊(あわせてアンソロジーDVDを観るとなおいいかもね)。
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都市社会学からビートルズをみる内容はさることながら
筆者が学生時代のビートルズ/エレキギターを取り巻く熱気が感じられるあとがきが素晴らしい