パニック障害と過呼吸 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982666

作品紹介・あらすじ

突然息が苦しくなる「過呼吸」は、「パニック発作」と呼ばれる症状の1つ。一度や二度なら心配ないが、発作が続く、発作が不安で電車に乗れないなど、日常生活に支障が生じたら、それは「パニック障害」かもしれない。50人に1人の割合で誰でもかかる可能性がある「パニック障害」。発作や、発作への恐怖は辛いので、つい薬に頼る人が多いが、実はパニック障害は、薬なしのほうが早く確実に治る。発作への対処法、不安のコントロール法を専門医がアドバイス。

感想・レビュー・書評

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  • なった後と治った後で人間の幅が出る。生活がより豊かになるという話は希望が持ててよい内容だと思う。呼吸法、認知行動療法意識してやってみたい。

  • 過呼吸になった時は深呼吸はいけない

    息を止める

    日々のトレーニングで対処できると思えばよい

  • パニック発作への対処はどうするのが良いのか、確認のために読んだが、私のやり方で間違いなさそう。本人には「パニック発作では死なない」「過呼吸では死なない」という言葉が、思いのほか効いたよう。そしてやっぱり、最善の対処はCBTなのだな。
    具体的なやり方、声のかけ方が書かれていて参考になった。

  • とても実践的な本である。私も呼吸法など、できるところから試してみたいと思う。
    以下のような気付きがあった。
    ・「発作の感覚をわざと生じさせる」というように、パニック障害に積極的に向き合って治療する方法があることがわかった。これは効果がありそう、と思った。
    ・「良くなろうという意志があれば必ず回復する」といのは、とても力強い言葉である。
    ・過呼吸の時は、深呼吸はいけない、息を止める方がいいのだと、わかった。

  • パニック障害は、50人に1人の割合で誰にでもおこること。
    特別なことではない。

    この著者は、薬で対処するよりも、認知行動療法を取り入れることを中心としている。
    数人の患者さんの例を順を追って出してくれているので、理解がしやすい。

  • 精神疾患というのは
    得てして無理解ということが起こりやすいと思います。
    現実にパニックになる人をせっついたり
    けなしたりするのは逆効果だということ。

    それと女性が多いですが、
    男性が発症するケースもあります。
    本中の症例の一つは男性で、
    なかなか治りづらいケースとして紹介されています。

    それと、一度壊れてしまった
    コントロール機能を治すには、
    相応の時間が必要だということ。

    思い込みを変えないといけないことや
    きちんと体の緊張を取ってあげること
    さらに、壊れた体のコントロール機能を
    少しずつ戻す生活スタイルを樹立すること。

    この按配は本当に難しいんですよね。
    だからこそ、しかるべき場所、
    よい先生に出会えることは
    だいじなんでしょうね。

  • いくつかのケースと実際の治療セッションの流れがコンパクトにまとまっていて,とても理解しやすい。コンパクトにまとまっているため,CBTやエクスポージャーの細かい点は省かれてはいるが,パニック障害の対応をざっくりと理解する上での要点はつかめると思う。

  • 【速読(前半ほぼ飛ばし)】投薬治療は可能な限り抑えめに、認知行動療法でドドンといきましょう、というタイプの本で、その方法を漏らさずかつ簡潔に記しています。あまり呼吸については意識してませんでしたけど、確かに緊張といえば深呼吸て無意識にやってますね。これからは浅めで。一番の収穫はストレッチ法。自分の場合は足元からくるので、これは実践したいということでその所作をメモしときます。そして全か無かの思考も…。

  • ≪目次≫
    第1章  「パニック障害」と「過呼吸」
    第2章  すぐ治る人、なかなか治らない人
    第3章  薬を使わずに「パニック障害」を治す
    第4章  自分を見つめなおすチャンスとして

    ≪内容≫心療内科の専門医によるアドバイス。「パニック障害」の定義から治療法まで(ただし、自分でできるものは限られる。医者のカウンセリングを基に自分でおこなうこと)書かれている。実際の事例を基にした内容なのでとてもわかりやすい。一方で、いつ誰でもかかる病気なので、怖さも感じる。
    学校図書館より。

  • 過呼吸とパニック発作の関係性について述べ、それを踏まえた上での治療法について書かれている。
    私の周りでも同様の症状を持った人がいるので本書に書かれている対処法を実践していきたいと思う。
    特に呼吸法を身につけることや考え方を変化させることのコツのようなものが書かれてるが、素人でも実践しやすいのが良い。

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著者プロフィール

1960年、三重県生まれ。いそべクリニック院長、大井町こころのクリニック理事長、医学博士、臨床心理士。名古屋市立大学医学部を卒業、厚生連尾西病院、大同病院、名古屋市立精神保健指導センター、厚生連海南病院をへて、現職。東京福祉大学教授を兼任。専門は身体表現性障害、不登校・ひきこもりなどの思春期・青年期の精神病理、境界性人格障害の精神病理

「2007年 『不登校・ひきこもりの心がわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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