ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること 「すごい会社」の見つけ方 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2017年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344984776
感想・レビュー・書評
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ファンドマネージャーである著者が自身の経験などを基に投資対象になる企業を見つける際の秘訣や投資の本質を書いた一冊。
年間900回の企業面談を行う著者の面談のための情報源や面談の際に注意するところやメモの方法など驚異の成績を誇る著者がどのように企業を選定されているのかが本書を読んで知ることができました。
また、著者が投資の際に見るべき指標や中小型株の魅力も書かれておりファンドマネージャーの仕事の実態を知ることもできました。
企業規模によって視点を変えていることやバリュー投資をスタンスとして投資されていることは意外な発見でありました。
基本を守って投資を行っていくことが株式投資の王道であり、投資対象の企業の独自の強みを見つけ割安になった時に投資することが大切であることを本書を読んで感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
評判が良いので買ってみた。
決して派手なパフォーマンスや言動をせず、著者の着実な人柄が読み取れ、彼の運用するファンドも信用できると感じた。
ただ、既に株式投資を数年経験している人にとっては特に読まなくても良いかも。
恐らく完全には手の内は明かしていない。
評判の良い投資信託を運用しているので外圧により宣伝用に書かされた部分もある。
<以下はメモ>
よく読むのは『週刊東洋経済』『選択』『FACTA』の3誌。新聞の優先順位は下位。
読み込むならお勧めは『会社四季報』。前後の変化をチェックするため気になる銘柄の「業績予想・材料記事」を時系列で読み比べる。
事業の効率性を図る指標「ROIC(投下資本利益率)」=営業利益÷(設備+運転資金)×100
…10%あれば文句はない程度の基準。
特定の産業や企業について詳しく調べていくことで、勝てる可能性が高まる。
吟味つくした銘柄に投資したとき「間違うことは当然、誰にでもある」と冷静に受け止める事が出来ることが必要。
「自分が間違う可能性がある」ので余裕資金で投資する。
投資信託運営側は相場が下がって解約する客がいたら、将来上がる株でも売って現金化しなければならない。
→下落相場で売りが広がる理由。個人投資家にとっては買いのチャンス!
人生の貴重な時間を株式市場に振り回されるのではなく有意義に活用する。
「気絶投資法」が良い。 -
至極当たり前のことが書かれているように思う。結論としては、筆者がファンドマネジャーをやっている投資信託を買ってくださいということなんだろう。
それ以下でも以上でもない。このジャンルの本は割合好きなのだが、本書には新しい知見もなくそれほど感心もしなかった。 -
参考になる事が多い。 安定成長銘柄はPER15倍程度が妥当。時価総額1,000億程度の中小銘柄が魅力的。伸びしろないものはPER10倍程度が目安。
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あまりこの手の本に期待していなかったのだが、いい意味で期待を裏切られた一冊。
筆者は大和総研でアナリストをしていた際に企業分析、特に中小企業の分析にハマり、そこから転じて中小企業を専門に投資するファンドマネージャーとなっている。
有名なファンドマネージャーには、本心の強運よるものとしか思えない再現性のない人が多いが、この方は本当に中小企業が好きで、分析を行い続けた結果良い投資先に巡り合えているという気がした。
著書で触れている、中小企業分析ならびに投資は、少し頑張れば個人でもできるため、早速やってみようと思った。 -
大和住銀投資顧問のファンドマネージャーである著者が得意とする中小型株の投資方法について書かれている
個人でも戦い方次第で投資機関に勝つことができる。
・特定の分野を深掘りする
・他人の後ろをついていくのではなく自分のスタイルを持つ
・時間を味方につける「気絶投資法」 -
投資の本は基本「儲けるための本」が多いが、これは「学問としての本」に近かったように感じた。
実際のファンドマネージャーがどのように考えているのかが知れてとても面白かった -
著者の立ち位置が結構特殊。でもその論旨に普遍的な意味を持たせるべく、ポイントが上手く纏められてはいる。
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投資の本質という感じ。