勉強の価値 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986091

感想・レビュー・書評

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  • 「学校の勉強はつまらない」とハッキリ仰っているが、同時に「学校の勉強に価値はある」ことも書かれている。
    「学校の勉強は釘を打つ練習のようなものだ」というのはなかなか面白い例え。
    しかしその先の創造的な、本当の勉強は楽しいものである。
    本当の勉強を大人が楽しむ姿を子どもに見せることが、勉強の価値を伝えるには1番だろう。そのためにはつまらない勉強(釘打ちの練習)も必要だというメッセージも、伝えるべきかもしれない。

    本書ではあくまで森博嗣氏の個人的な経験からの考えが述べられているが、共感する部分が非常に多かった。
    また、文章が非常に論理的で、さすがは科学に精通しているだけあるなあと感心した。

  • 小学校の教員をはじめ、教育に携わる方に届けたい一冊。
    まず、前提として、子供のころの勉強はつまらないのである、ということを出発点に、勉強は目的があってはじめて楽しくなる世界であるという考え方や気付く力と質問する力が大事みたいな考え方、いい学びをするには、自らが自らの先生になる必要があるといった考え方が面白かった。
    この本を読んで、大人の楽しい勉強の世界、じぶん研究にトライしていきたいと思いました。

  • 勉強が楽しい、は教育現場のごまかし。
    勝つことが成功、ではない。
    勉強はくぎを打つ練習である。何かを組み立てるために行うこと。勉強自体に目的があるわけではない。まだ作りたいものがあるわけではないのに、くぎを打つ練習をさせられるからつまらないものになる。
    勉強が楽しくなるには、作りたいものがあるとき。そうすることで夢がかなう、とわかったとき。

    勉強には、アウトプットする機会が少ない。テストしかない。
    研究者が考えるところは、問題を作るところ。知りたいことがわかれば、勉強は簡単。

    人間には個人差がある。努力よりも才能、の部分もある。
    たくさんの知識を格納する必要はない。
    計算は頭のジョギング。
    教えるほうが勉強している。経験を人に話すと忘れない。
    考えるときは息を止める。
    勉強の本質は、創造的な活動にある。
    知識は持ち合わせ、教養は資産。

    老人になると考えない。迷わないのは考えないから。
    個人研究のすすめ。

  •  皆同じように勉強して生活するって、大人になった今、昔に戻れと言われたら厳しいと思う。自由を知ってしまったからなのか、やりたくないこともやらなければいけないからか。
    数学が苦手だったから、発想力は低いかもしれないけど、こうやって色んな本を読むことも、発想に繋がることだと私は思いたいです。

  • 冒頭から勉強についての持論をズバズバ言ってのける。この本を読んでも勉強したくならないよって、身も蓋もないことをおっしゃる!
    森さんのご家庭や研究・教官時代の様子を垣間見れて興味深かった。
    210421読了、図書館本。

  • 自分は、学生時代、ずっと他人から褒めてもらうために勉強をしてきたと思う。最近、ようやく「自分の勉強を発見」して、毎日取り組めていると思う。

    自分で楽しみを見つけて、「個人研究」することをおすすめしている。
    「何を勉強したらいい?」とか、自分も案外聞いてしまっていると思う。そうではなく、テーマを決められる、ってのが勉強のなかでも重要かつ大きな部分を占めている。
    今後は、決める、アウトプットする、ということに重点を置いていく。

  • 冒頭は良かったけど、だんだん飽きてきた。冗長では?
    学校の勉強と、学校から離れたところにある「学び」の乖離はよく分かった。著者が大学生時代、充実していたことも分かった。
    ただ、一般的に通じるものではないように感じた。

  • 期待はずれたった…
    わざわざ本にする内容ではない
    みんな考えてることを大仰に言ってるだけでは?

  • 勉強して エビデンスベースド なんて言葉を知ってしまった今となってはこういった「僕はこう思う」の本はもういいかなって思ってしまう、のが勉強の価値かな、どうかな

  • 多少共感できる部分もあったけど、言ってることが支離滅裂。勝ちとか負けとか気にならない、ってそりゃ意識せずに勝ち組の中にいたら、別に気にもならないでしょ、ってぐらいの話。読み終わったにしてるけど、途中で読むのやめた。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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