1日1ページで身につく! 歴史と地理の新しい教養365 (幻冬舎新書 い 35-2)
- 幻冬舎 (2022年3月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344986466
作品紹介・あらすじ
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感想・レビュー・書評
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辞書の様に使うのには適している。
テーマがあまりに飛ぶので読み物としては…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本ではいまだにマスクを手放せないが、世界的にはコロナ禍はすでに過去の話となりつつある。しかし、コロナ禍が終わりを迎えると同時に一気にエネルギーを中心に需要が爆発し、様々なコストが一気に跳ね上がった。また、ロシアや中国といったならず者国家が跋扈し、米国や欧州もポピュリズムに陥っている状態で、この20年ほど世界の成長を支えてきた「グローバル化」「サプライチェーン」といった言葉で表されていた比較的安定した世界が崩壊してしまった。
今の日本に住む高校生ぐらいの若者は「地理・地政学」「宗教・民族・文化等に関する世界の歴史」「政治・経済の基礎」について頭に叩きこんでおいた方が良いと思う。
今の高校生が社会に出て本格的に活躍するはずの約 10年後、日本がどうなっているのか?様々な可能性を頭に描きながら、自分の生き方を決めることが大切だ。
その観点では、本書はあまりにも基本過ぎるような気がする。レベル的には高校生にちょうど合うレベルだと思うのだが本の作り方として時代・地理・文化等のテーマがバラバラに詰め込まれているように思われた。これでは系統立てて理解することが難しいのではないだろうか。ただ、我々おじさん達には基本すぎる。
本来、基礎的なことを理解した上で、現実の世界で発生している様々な課題に対する考察が自分でできるようにしておかないといけないのではないだろうか。日本人の一人として。本書にも課題意識があれば、もう少し違ったかも知れない。
例えば、ロシアが仕掛けた戦争のため物不足に陥ったことによる物価高。中国の横暴な国策による台湾問題、尖閣諸島への侵略。大気・海洋・宇宙等の汚染拡大。また、比較的所得の低い発展途上国に見られる(軍事)独裁国家化とそれを助長する中国の動き。イスラム過激派の果てしない暴走等々、現代の懸念事項は枚挙にいとまがない(私の頭の中もバラバラだ)。
全てを理解するのは私たちおじさん連中もなかなか難しい。でも、日本で生きていくのであれば「失われた 30 年」、少子高齢化とそれに伴う若年層への税負担増と高齢者の年金不足(生活不安の問題)、過疎化が進む地方都市とそれに伴う様々な課題、まだまだ硬直化している労働力、他国からの労働力の受入難(日本語、日本人文化に起因)等々については認識できるようにしておいた方が良いのではないだろうか。教科書という素材だけでは難しい。やはり教師がしっかり教えなければ。しかし、まともな教師も、今の世の中では育たないし、見つけるのが難しい。
悲観的になり過ぎてもいけないと思うし、自分は出来るだけお気楽に老後を迎えたいと思ってはいるのだが、どうなるんだろうなぁ。 -
驚きです!
日本の2022年度の高1生は
(1)地理総合(地理の基礎)
(2)歴史総合(日本史と世界史の近現代部分が
ドッキング)
(3)公共(「現代社会」に代わる科目で、政治
・経済と倫理の基礎)
という3科目が、文科省の新学習指導要領で必修になったからです。
特に地理は、戦後初めて必修になりました。
また、歴史総合と公共は、全く新しく設置された科目です。
公共は、過去の思想・宗教と現代の政治経済
・国際社会を学ぶ科目ですが、歴史と地理の要素が多く入っています。
その高1生が2023年度に高2生になると
(1)地理総合+地理探求
(2)歴史総合+日本史探求
(3)歴史総合+世界史探求
(4)公共+政治・経済
(5)公共+倫理
(6)地理総合+歴史総合+公共
の6パターンから一つを選び、
2024年度に高3生として勉強を続け、
2025年1~3月にかけて、大学受験をするわけです。
大事なのは、例えば日本史探求だけでは受験できないこと。世界史の内容が含まれている歴史総合+日本史探求なのです。
同様に、政治・経済だけでは受験できません
倫理分野を含む公共+政治・経済なのです。
それが、これから続くのね。
えー‼️ 高校生諸君、大変だよね!
と言うわけで、受験生の時に選択した科目以外の基礎を学ばなければ!
と、思ったので、この本を読みます。
1日2分、基礎知識を自分に入れます。
入るかなぁ~?
テレビニュースを見るだけから何故?こうなったの?と自分の頭で考える為に知識を注入せねば。
それにしても、それにしても、
大変だよね。高校生、がんばれー!
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簡単、基礎。目次はランダム。
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短い文章で読みやすい
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文科省の新学習指導要領で2022年度の高1生から①地理総合②歴史総合③公共が必修になった。このことを受けて「週ごとにひとつのテーマ」を設定し、月曜(地理)、火曜(歴史総合)、水曜(公共)、木曜(日本史)、金曜(世界史)、土曜(政治・経済)、日曜(倫理)と様々な視点からアプローチするという趣旨で書かれた本。
要するにひとつのテーマについて横断的にとらえ、本当の教養や考える力を身につけさせようという意図があったのだろうと察した。
それは大事な考え方だと共感して、ざっと流しながら読んだが、中身は多岐にわたり、簡単に身につくものではない。領土問題、医療、人口問題、SDGsなど新聞でよく読む身近なテーマはすっと頭に入り、学生時代のおさらいになったものもあった。だが、既に記憶から消失したもの、初めて聞く内容も多かった。特に思想家、哲学者についての解説はまったく関心がわかず、頭に入ってこなかった。
やはり、サブタイトルにあるように1日1ページ、調べ学習も取り入れながら、じっくり読んでいかなければこの本の良さは味わえないのかもしれない。図書館で借りて、1月ほどで読み通すというような形は不適だったと実感した。 -
テーマが様々に変わるので、頭が追いついていかない。
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東2法経図・6F開架:B1/11/644/K