マイ・プレイス 上: アボリジナルの愛と真実の物語

著者 : サリー・モーガン 加藤めぐみ

• サイマル出版会 (1992年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

オーストラリア・アボリジナルの女流作家が自らのアイデンティティを求めて描く、愛と勇気に溢れた家族三代の歴史。感動のノンフィクション・ベストセラー。

感想・レビュー・書評

[cookingresearchさんの感想 · 2020年11月18日]

オーストラリアのアボリジナルの血を引く著者のファミリーヒストリー。
上巻は著者の生い立ちを著者の視点で描く、著者は自分がアボリジナルと教えられず育つ。母も祖母のそれを隠す。
そして、成長、結婚。上巻では自分のルーツを知りたいと思い始めるあたりでおわる。
酒乱の父、貧しい生活、周りの目など読書が好きだったモーガンさんの筆は冴え渡る。しかし、上巻からつたわってくるのは根無草のような自分の存在理由。
アボリジナルであることは恥ずかしいことであることが少しずつ伝わる。下巻に期待。