- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784385360966
作品紹介・あらすじ
二〇〇二年三月、例年より早い桜の開花を見ずに千野栄一は亡くなった。本人の講義はもう聞くことができないわけであるが、本書には講義に値する内容がたっぷり詰まっている。言語学を学ぼうと思っている人たちの入門書としてだけでなく、少しでもことばに関心がある人なら必ずや興味を持って読んでいただけると思う。ぜひ本書で多くの方々に彼の言語学に対する真摯な姿勢と情熱に触れていただきたい。
感想・レビュー・書評
-
面白く且つ読みやすかったため1日で読了してしまった。著者自身は自分を言語学者ではないと称していたが、間違いなく、日本の言語学界の巨匠である。本書では言語学の概説や著名な研究者の紹介が行なわれている。参考文献も丁寧に提示されており、非常に有用な概説書だと感じた。本文随所に著者の言語学への愛情を感じ取ることができ、読んでるうちに私も楽しくなってきてしまった。本書あとがきに著者の奥様のコメントがあるのだが、タイトルがラブストーリーというのもあり、勝手ながら少し感動してしまった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。
-
言語学とはどんな学問でしょうか。本書は,こうした問いに対して,スラブ語系の研究者で『言語学大辞典』の編著者でもある著者が,分かりやすく答えてくれる本です。言語調査が重要であるという点から話を始め,言語の比較や対照などを経て,世界の言語へと展開していきます。著者の言語学へのラブストーリーを追いながらも,日本語や外国語について考察する楽しさに触れることができます。
*推薦者(国教)K.S.
*所蔵情報
http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00327451&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB -
いいタイトル。語り口は公平だが言語への愛着が伝わってきて読みよい一冊。
-
≪内容≫
「言語学へのいざない」という各分野の概説エッセイと、「近代言語学を築いた人々」という著名な研究者の紹介エッセイの2部構成となっている。
≪感想≫
言語学についての簡単な講義を受けているような気分に浸ることができる。テーマについて各章で簡単に俯瞰したあと、さらに勉強をすすめることができるように関連文献も紹介されており、読み手のことを考えた一冊である。著者の言語学に対する真摯な姿勢と情熱に触れることができる好著であると思う。 -
読みたい本がどんどん増えてしまう一冊。
-
「2002年3月、例年より早い桜の開花を見ずに千野栄一は亡くなった。」
奥様の筆によるあとがきに涙する。
言語学の楽しさを教えて下さった千野先生、天国に召されるには早過ぎでした。 -
大学に入る前に読んだ本。言語学の各分野がエッセイ風に解説してある。参考図書が載っているのが良い。入門書としては面白いものだと思う。