空に小鳥がいなくなった日: 詩集

著者 :
  • サンリオ
3.88
  • (14)
  • (12)
  • (16)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 105
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784387900122

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1974年が初版だそうです。
    長い間読み継がれてきたのですね。

    帯には谷川さんの
    「海鳴りのような魂のざわめきの中に一人のあなたがいます。そして私もいます。詩の言葉は私の中から生まれるのではなく、私を通って生まれてくるのです。それは私の言葉ではありますが、私だけの言葉ではなく、あなたの言葉でもあるのです」
    という、なんともファンにとっては嬉しい言葉が寄せられています。

    「道順」
    「必要」
    「幸せ1」
    「つもり」
    「空に小鳥がいなくなった日」が特にこころに染みました。

    空に小鳥がいなくなった日
    空は静かに涙ながした
    空に小鳥がいなくなった日
    ヒトは知らずに歌いつづけた

  • ずっとずっと読みたくてやっと読めた本。
    荒廃的な生と死と朝と夜との印象が強い詩集。
    私は谷川俊太郎さんの30代後半前後の作品が大好きだ。そして詩集だけでいうとこの詩集が1番好き。
    生きることについて、幸せについて温かく励ましてくれる。

    「朝」と「じゃあね」が特に胸に沁みて
    沁みたものが涙となって。

    (やなせたかしさんの詩集もサンリオから出てたやつすごく良くて、サンリオすごいな??)

  • 掴めぬ感情。本物の形。

  •  図書館で借りてきたこれはサンリオ出版の装丁が美しくなつかしい。
    そしてこの詩の数々。はっきりどうとか言えないけど、とにかく詩の言葉の向こうにある作者の意図に少しでも触れたいと思う。
     
     詩人の対峙してる男女の事、親であること、息子のこと、そして戦争の事、これは最近の詩なんだろうか?と思うほど、今も昔も同じ感性で創作された詩を目の当たりにして、おどろいてしまった。
     
     あとがきの言葉も今(といっても少し、前になってしまうけど、わたしがメディアで先生をお見掛けしたときは)と変わらない。本当に感動してしまった。そして、これは一読しただけではいけない。何度も何度も暗記するように読みたいと思う。

  • 初期に買った谷川さんの本。想い入れが・・。

  • 至極当然の事ではあるが、改めて気付かされた。

    詩って、
    目の前に対象物があって、
    (彼ら)の事を、どうしてもどうしても語りたくなって

    哀しいとか、寂しいとか、キレイ、嬉しい、美しい…

    出来れば、既製の形容詞なんかじゃなくて、
    もっと心に寄り添った言葉を探して伝えたい。

    そんな気持ちがむくむくと沸き上がった時に生まれるものなんだなぁ~

    そして、
    彼が伝えたい(彼ら)は名詞などに化して、そこに現れたりなどしないけど、確かに可視化されている不思議…

    <対象物>は私の前ではただの<対象物>でしかないが、
    詩人の前では涙を流したりもする。

    羨ましくってしかたがない…

  • 2010.05.02 図書館

  • 結婚、子供、恋、家族、地球(自然と文明)、といったテーマの詩がまとめられています。
    誰かの結婚式の祝辞に困ったら、愛の告白に困ったら、卒業生に送る言葉に困ったら、部下への訓示に困ったら、この詩集から、何かヒントがみつかるかも。
    谷川さんがあとがきで「詩の言葉は私の中から生まれるのではなく、私を取って生まれてくるのです。それは私の言葉ではありますが、私だけの言葉ではなく、あなたの言葉でもあるのです」と書かれているように、たぶん、その、あなたが選んだ言葉は、あなたの言葉なんだと思います!

  • 古本屋で発見購入。子供に関する詩が一番せつないです。
    色んな人に、落ち着いた気持ちでじっくり読んでほしい…寝る前や心が疲れたときに大変おすすめ

  • 特にないかな。

  • 今まで読んだ中で一番若い人だからか、結構共感できるというか、肌触りのいい物が多かった。

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4387900121/ieiriblog-22" target="_blank"><img src="http://booklog.jp/img/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4387900121/ieiriblog-22" target="_blank">空に小鳥がいなくなった日</a></div><div class="booklog-pub">谷川 俊太郎 / サンリオ(1990/03)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:108,264位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/5.gif"><br><div class="booklog-review" style="margin-top:6px; padding-left:3px;"><img src="http://booklog.jp/img/5.gif" align="absmiddle">すてきな贈り物になります。自分にも大切な人にも<br></div></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4387900121/ieiriblog-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/meana/asin/4387900121" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>

  • 日本語の素晴らしい響きがこの本にはあります。「みち」「ここ」「朝」「つもり」空に小鳥がいなくなった日、人は何をしていた?空は何をしていた?ぜひ読んでほしい作品です。

全14件中 1 - 14件を表示

著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

谷川俊太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
パウル・クレー
谷川 俊太郎
パウル・クレー
谷川 俊太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×