人と思想 59 ユング

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  • 清水書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389420598

作品紹介・あらすじ

ユング心理学は「元型心理学」と呼んでもいいくらいに元型を重視するのであるが,この元型とは人間の歴史的体験の結晶であり,そこには悠久な自然の法則性がすべて反映している。ユングはそれを「内なる先祖」と呼んで,個々人はそれとの調和を図ることが大切だと述べている。つまりわれわれ人間には,われわれの発想や行動を先導する適正な水路の役割をする心的な働きが生まれつき備わっており,それは元型的なイメージとしてわれわれに知覚される。この生得的な心的働きをユングは「内なる自然」といったのである。

感想・レビュー・書評

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  • ユングの生い立ちについては初学者にも分かりやすく書かれていて、ユングに親しみがわく。治療者としてより、思想家としての側面が強調されているように思う。著者自身もあとがきで述べているが、宗教・神話などの項目については難解だ。背景について学んでから再読したい。ユングについて更に学びたくなった。

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著者プロフィール

1937年長野県に生れる。1962年東京大学法学部卒業。1968年同大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。元東京女子大学教授。著書『ユング』(清水書院、1980)『ユング心理学の応用』(みすず書房、1988)『ユングの心理学と日本神話』(名著刊行会、1995)『父性の復権』(中公新書、1996)『主婦の復権』(講談社、1998)『図説ユング』(河出書房新社、1998)『ユング思想の真髄』(朝日新聞社、1998)『フェミニズムの害毒』(草思社、1999)『母性の復権』(中公新書、1999)『母性崩壊』(PHP研究所、1999)『ユング心理学入門 I-III』(PHP研究所、2000)『家族破壊』(徳間書店、2000)ほか。訳書 ウェーバー『政治論集』1(共訳、1982)ユング『タイプ論』(1987)『ヨブへの答え』(1988)『心理療法論』(1989)『個性化とマンダラ』(1991)『連想実験』(1993)『転移の心理学』(共訳、1994、以上みすず書房)『元型論』増補・改訂版(1999)ノイマン『意識の起源史』(全2巻、1984-85、以上紀伊國屋書店)。

「2016年 『転移の心理学【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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