悪の歴史 西洋編(上)・中東編

著者 :
制作 : 鈴木 董 
  • 清水書院
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本棚登録 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784389500665

作品紹介・あらすじ

"悪"の心が権力をもたらすのか!?歴史を紡いだ偉人たちの実相に迫る衝撃の書。

感想・レビュー・書評

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  • 悪の側面に焦点をあて、善悪の両面性から人物像に迫るとする人物伝。西洋編はユスティニアヌスまで。ただ、テーマの濃淡は章毎にまちまちで、生涯を辿るだけに近いものもある。ある程度知っている人物については物足りない感じ。

  • ローマの五賢帝、ハドリアヌスが同時代から憎まれていたのは意外だった。同じ時代を生きている者と、後世では感じ方が異なるという好例。

  • 歴史上の人物評をもう一度見直してみよう、という試みの西洋と中東編。西洋は古代オリエントからビザンツ帝国まで。中東はイスラム圏の現代まで。

    興味はあれど、日本史・中国史に比べ食指を動かしてこなかった西洋・中東の歴史。
    人物評を見直すというこのシリーズの思惑に乗るには、自分にその下地がないので、素直に吸収してしまうという結果になりました。
    ま、いろんな角度から歴史をみるというのが大事であるので、このシリーズはその端緒になればいいなと思います。今後も精進あるのみ。

    そういえば、学生時代に日本史選択していた自分がよく言われたことに、日本史の登場人物は似た名前が多くてわからん、というのがあります。通字のせいなんですが。あるあるですかね、これ。

    西洋編読んでて思った、
    よっっっっぽど、世界史の方がわかりづらいわ。大小つければいいってもんじゃないぞ、と。

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著者プロフィール

1947年生
1982年 東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、法学博士
東京大学東洋文化研究所教授などを経て、
現 在 東京大学名誉教授

著書:
『オスマン帝国――イスラム世界の「柔らかい専制」』(講談社現代新書、1992年)
『オスマン帝国の権力とエリート』(東京大学出版会、1993年)
『オスマン帝国とイスラム世界』(東京大学出版会、1997年)
『世界の食文化(9) トルコ』(農村漁村文化協会、2003年)
『ナショナリズムとイスラム的共存』(千倉書房、2007年)
『文字と組織の世界史』(山川出版社、2018年)
『オスマン帝国の解体――文化世界と国民国家』(講談社学術文庫、2018年)
『文字世界で読む文明論――比較人類史七つの視点』(講談社現代新書、2020年)
『食はイスタンブルにあり――君府名物考』(講談社学術文庫、2020年)
『帝国の崩壊――歴史上の超大国はなぜ滅びたか』(編著、山川出版社、2022年)他

「2023年 『オスマン帝国の世界秩序と外交』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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