- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784391147209
作品紹介・あらすじ
青森県田舎館村の田んぼアートプロジェクトが成功するまでの信念をつらぬいた男二人の感動秘話。
感想・レビュー・書評
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田舎館村の副村長が、田んぼアートの経緯や取組をわかりやすくまとめている。
30分もあれば読み終わるのも嬉しい。
近年では有料化もして、それ自体が稼げるイベントとなっている地域おこしの事例として、引き続き注目したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014年の来場者数はなんと約30万人! 青森県の小さな田舎館村が地域活性のために始めた稲作体験ツアー。
5種類以上の稲を使って描く「田んぼアート」はもはや芸術!田んぼアートプロジェクトが成功するまでの
信念をつらぬいた男二人の感動秘話。地方創生のヒントであり、夢とロマンの物語としても満足できる内容です。
(616 食用作物) -
どれだけ予算を増やしても人が集まらない。村の活性化策が袋小路で行き詰っている中で浮上したのが稲刈りの体験型イベント。平成5年に開催された、この村おこしイベントが契機となり、田んぼアートが始まる。ただ苗を植えて刈るだけではおもしろくない。そこから稲で文字と絵を描く発想に発展していった。一年一年試行錯誤を繰り返し、失敗しながら工夫を重ね現在に至る。年々完成度が高まっていく田んぼアートの軌跡を紹介する。平成18年に来場者数が20万人を突破して以来、知名度は全国区になる。ピーク時には2時間待ちの行列。平成24年には第2会場が新設される。絆を結ぶ奇跡は輝石となり、今、全国に波及している。
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2015年7月刊。
著者は青森県の田舎館村の副村長さん。
遠近法を取り入れる前と後で見え方が段違い。
田んぼアートの見学者は年間で数万人も来るとのこと。そんなに人気だったとは知らなかった。
【引用メモ】
「富士山と羽衣伝説」は10種類の稲で表現した絵柄。(p.25)
現代の稲作に欠かせない存在といえるのが、種もみを発芽させ、田植えのできる大きさまで育てる「育苗農家」の存在です。(p.102)
紫色の稲は研究所では同じ水田に違う品種の苗を植える際の、境目に目印として植える品種として、使用していました。(p.147) -
町おこしでは成功だったのだろう。ただあまりにも成功しすぎて物事が大きくなりすぎている。これから先がどうなるか正念場ではないか。
歴代の田んぼアートを時系列ですべてカラーで掲載してもらいたかった。そしてその設計図も見てみたかった。情報は惜しみなく出すはずでは。言った手前そこまでやらなければ成功とは言わない。