- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393323724
作品紹介・あらすじ
善き生き方とは何かを問う徳倫理学。徳の本質を、実践における理性的思考の考察によって明確化し、我々の幸福をつくりあげるために不可欠のものとして示す類のない入門書。
感想・レビュー・書評
-
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00630905
よき生き方とは何かを問い、それを可能にする徳を求める徳倫理学。なかなか見解の一致しない徳の本質を、実践における理性的推論を考察することで明確化し、現代の倫理学が想定する多くの事柄に異を唱え、徳を、われわれの幸福をつくりあげるために不可欠のものとして示す、類のない入門書。
(出版社HPより)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間ができておらず徳が足りない小物が、幸せに生きたいと手に取りました。
まずは徳って何でしょうって話です。難しい理論は並びますが、技能として考えましょうと展開されます。技能なので習得には理論だけでなく、経験が必要です。また技能なので、運動や演奏などと同様に無意識の発動となります。何も考えていない機械的反応ではなく、知に基づく反応です。
その後、徳と幸福≒エウダイモニアの関係につながります。徳を技能として考える立場から、徳を習得し続ける継続的な過程そのものに、人間としての幸福が生まれることが示されます。
小物の理解は正しいか分かりませんが、前を向こうと思える読書にはなりました。 -
徳と倫理、幸福とは何か。確定した"あるもの"ではなく、経験であり、知であり、活動である。より良く生きたいと思いから活動し続けること。改めて考え、府にも落ちるものだ。