徳は知なり: 幸福に生きるための倫理学

  • 春秋社 (2019年3月25日発売)
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感想 : 4
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人間ができておらず徳が足りない小物が、幸せに生きたいと手に取りました。
まずは徳って何でしょうって話です。難しい理論は並びますが、技能として考えましょうと展開されます。技能なので習得には理論だけでなく、経験が必要です。また技能なので、運動や演奏などと同様に無意識の発動となります。何も考えていない機械的反応ではなく、知に基づく反応です。
その後、徳と幸福≒エウダイモニアの関係につながります。徳を技能として考える立場から、徳を習得し続ける継続的な過程そのものに、人間としての幸福が生まれることが示されます。
小物の理解は正しいか分かりませんが、前を向こうと思える読書にはなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年12月28日
読了日 : 2020年12月26日
本棚登録日 : 2020年11月10日

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