モンテーニュとの対話

著者 : 荒木昭太郎

• 春秋社 (2007年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

生きる意味を模索し、さまざまな問題に立ち向かう現代人へ。生きるための知の方法。

感想・レビュー・書評

[ほじゅどー（旧あお）さんの感想 · 2022年1月19日]

「本」こそはこの人生の旅路で私の見つけ出すことのできたもっとも良い備品なのだ。有能な読者は、他人の書いたものの中に、著者がそこに書き込み、そこにあると認めたものとは別の数々の完全な考えを見いだし、そこにさらに豊かなさまざまな意味と表情を付け加える。我々は述べることばによって初めて人間であり、お互い同士結びついている。言葉を偽るものは公の人間関係を裏切る者だ。旅行は一つの有益な訓練だ。魂はそこで未知の新しい物事に触れ、絶え間のない訓練を受ける。