- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393333754
作品紹介・あらすじ
球威はないが、絶妙のコントロールと心理的駆け引きで活躍した著者が、現役時代のエピソードを豊富に交え、メンタルコーチとして指導した経験を振り返りながら、野球におけるメンタルの重要性と実践での応用を指南する、セイバーメトリクスの先の野球論。
感想・レビュー・書評
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メンタルコーチとして指導した経験を振り返りながら、野球におけるメンタルの重要性と実戦での応用を指南した本になります。
割と日本に来た助っ人もちらほら出てきます。
単なる精神論でなくて、向こうのトッププレイヤーみたいな有力選手が真剣に実践しているのは、体育会系な精神論がまだ残ってる日本の野球は傾聴すべき点があるなと読んでいて感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テクニカルな話はあまりなく、MLBでのメンタルコーチの歴史や、色々な選手の実例が大量に列挙されている。
MLBの世界を知っていれば、記載内容を楽しめると思うが、日本の野球だけの知識だと嫌になっても仕方ないかも。
あわやパーフェクト試合の時の心理状態の推移は、非常に楽しめた。 -
新聞の書評で高評価だったので。メンタルトレーニングの部分を期待してたけど、そこはそれ程でもなかった(言語化しづらい?)。MLBに詳しいと面白いと思う。
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本書の著者は、元大リーグ投手(ヤンキース→カブス→カージナルスで通算110勝)で現在メンタルスキルコーチのボブ・テュークスベリー氏。
著者が現役だったのは1980年代から1990年代にかけてで、大リーグの投手としては球速が遅く最速140キロ台前半だったようである。
その分、頭を使った投法で実績を上げ、その結果現職(メンタルスキールコーチ)を得るに至った。
私が本書のタイトルから期待した内容は、野球の様々な場面で、例えば、そのときのバッターの心理としてどのようなマインドセットで臨めば良いのかなど、心理面から見た野球の戦術についてであった。
わかりやすく言えば、故野村克也氏が書きそうな、野球における心理戦をどのように制するかの心得や技術が書かれたものを期待したのである。
しかしながら本書の内容は全く異なっていた。
本書は著者の半生を書いたもので、一種のドキュメンタリーの体裁となっており、当時対戦した相手の固有名詞などもバンバン出てくるが、私が大リーグに明るくないため、名前を聞いてもその選手と顔も特徴も全く浮かばず、面白みが感じられなかった。
また本書は400ページを超える大著であったことから、早々に心が折れ、結局、プロローグ、第1章、エピローグ、謝辞、訳者あとがきを読んで止めてしまった。
私が読んだところでは、結局肝心の野球におけるメンタルについてもあまり具体的な言及はなく、唯一あったのは、動揺したときなどにおける深呼吸の有用性についてだけであった・・・。
皮肉なことに、私が読んだ部分で一番面白かったのは、訳者である神保哲生氏の訳者あとがきであった。
そこには、あのダルビッシュ有が本書の日本語版の出版を心待ちにしていたエピソードなどが綴られている。
本書は私には面白さが伝わらなかったが、1990年前後の大リーグに詳しい人には、楽しめる内容なのかもしれない。 -
2021年7月読了。