フランクル回想録: 20世紀を生きて

  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393364178

作品紹介・あらすじ

現代の怪物-全体主義、虚無主義、唯物主義との闘いの生涯を語る20世紀精神史の証言。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学者であり医者であったフランクルが、どのような過程で自らの心理学を構築していったかが分かる。
    収容所に着いてすぐに、フランクル自身が選別される劇的な場面の記述は、夜と霧とは違った内容。あり得ないと思いつつも実際そんなことがあったんだろうな、といった内容となっており興味深い。
    フランクルのユーモア溢れる人柄、そして奇跡に満ちた人生。この本を読むと、一度読んだフランクルの著作をまた読み返したくなる。

  • ・ウィーンにかえって間もないある日、私は友人のパウル・ポラックを訪ね、私の両親、弟、そしてティリーの死を報告した。今でも覚えている、私は突然泣き出して、彼に言った。「パウル、こんなにたくさんのことがいっぺんに起こって、これほどの試練を受けるのには、何か意味があるはずだよね。僕には感じられるんだ。あたかも何かが僕を待っている、何かが僕に期待している、何かが僕から求められている、僕は何かのために運命づけられているとしか言いようがないんだ。」

    ・愛するとき、私は自分を忘れます。祈るとき、自分のことなど眼中にありません。そして死ぬとき、おなじようなことが起きるのです。

  • ヴィクター・フランクルの自伝。
    なによりアウシュビッツからの生還者であること、ナチス台頭直前の時代の空気がとにかく重い。

  • 先生の生き方の秘訣を、以下のように答えている部分が参考になりました。

    「私はある原則をたてています。つまり、どんな些細な事でも、重要なことと同じように徹底してやること、またどんな重要なことでも些細なことと同じように心を落ち着けてやるということです。
    そしてもうひとつ。私は、何事もぎりぎりの期限ではなく、なるべく早いうちにおこなうようにしている。好きなものより、嫌いなものから先に済ませる。」

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