名盤鑑定百科 ニューデータ集

著者 : 吉井亜彦

• 春秋社 (2013年12月20日発売)

感想・レビュー・書評

[jetさんの感想 · 2022年4月18日]

本書は「名盤鑑定百科シリーズ」のように、作品についての解説とディスクリストという構成ではなく、ディスクリストのみが掲載されている。

ニューデータ集というタイトルが示す通り、「名盤鑑定百科シリーズ」全6巻に収録されなかったディスクリスト(吉井氏が見逃していたディスク及び、シリーズ刊行後にリリースされたディスク)だけが収録されている。

本書を読んで一番に思うことは、これがシリーズ本編収録のディスクリストに付け加えた「ディスクリスト総集」という形であったなら、クラシック音楽ファンにとってどれほど有用であったかということである。本書に掲載されているディスクリストの総数は多くないことからも、このように感じてしまう。

この本は「名盤鑑定百科シリーズ」全6巻を所有していて、本編には掲載されなかったディスクリストを更に見たいという人にのみ、お勧めできる。

著者プロフィール

1944年旧満州生まれ。早稲田大学卒業。詩集『獣の痛み』で小野梓文芸賞受賞。音楽評論、詩の分野で活動。明治大学、文教大学講師を歴任。著書『音楽空間』(三一書房)、『名盤鑑定百科 交響曲篇』『名盤鑑定百料 管弦楽曲篇』『名盤鑑定百科 協奏曲篇』『名盤 鑑定百科 室内楽曲篇』『名盤鑑定百科 ピアノ曲篇』『名盤鑑定百科 声楽曲・オペラ篇』『名盤鑑定百科 モーツァルト篇』『名盤鑑定百科 べートーヴェン篇』『名盤鑑定百科 バッハ篇+バロックの作曲家たち』(以上、春秋社)など多数。

「2024年 『交響曲　名盤鑑定百科』 で使われていた紹介文から引用しています。」