覆面の佳人: 或は女妖 (春陽文庫 C 1-45)

  • 春陽堂書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301455

感想・レビュー・書評

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  • 江戸川乱歩と横溝正史の合作と聞いたけれど解説を読むと横溝正史だけでは話題不足かどうかで乱歩の名もついたようなことが書いてあった。さらに、海外作家のアンナ・キャサリン・グリーンの作品の翻案小説とのこと。翻案小説というのがどんなものかよく分からないけれど、パリが舞台でありながら登場人物が日本人名という珍妙な設定なのが、初めはとてもむず痒い。
    グリーンの原作は知らないけれど、正史は、ネタは借りたが筋は変わっていったと話したとかで、ストーリーはどこあたりから独自なのか…全体的にとっちらかった印象。新聞での連載と思えば仕方ないかも。
    ストーリーは各人の思惑が入り乱れて二転三転するけれど、各人の繋がりや個性を際立たせてくれたら思い入れしやすかったかもしれない。際立たせると犯人が割れやすくなるかな。
    終わりはちょっとほろ苦い。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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