- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394301516
作品紹介・あらすじ
妖しき大夜会に君臨する黒衣の美女がいた。女の左腕には、怪奇な黒い蜥蜴の入墨があった。大阪の宝石商・岩瀬庄兵衛の娘・早苗の誘拐を予告する怪文書が届く。身辺を警護する名探偵・明智小五郎に、早苗と懇意にする緑川夫人が接近する。彼女こそ、暗黒街の女王にして稀代の女賊「黒蜥蜴」だった。恐るべき女賊「黒蜥蜴」と名探偵・明智小五郎の壮絶な対決が始まる。三島由紀夫の脚色で舞台上演され、数々の話題を呼んだ傑作!
感想・レビュー・書評
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再々…読。
豊満な肉体と怜悧な頭脳を持ち、人の命をなんとも思わず、明智小五郎にはツンデレ、おまけにボクっ娘と、なんてモダンな最強キャラなんだ。いつもと違って明日人間臭い明智小五郎も良い引き立て役になっている。 -
90年も前の著作物
名探偵の明智小五郎vs女賊黒蜥蜴
どちらも変装で化かしあい。 -
私はこの作品で初めて江戸川乱歩の小説を読んだんですが、すごい読みやすいと言うのが、第一印象
読者をどんどん巻き込んでいくような語り口で、先が気になってどんどん頁を巡ってしまいました
タイトルにもなっている敵の黒蜥蜴なんですが、人の命を奪う事を何とも思わない、あるいはそれすら美しさを見出すような、やってる事はほんとに大悪党なんですが、そんな中にも自分自身の美学と覚悟が読み取れてなんとも魅力を感じてしまうんですよね
全体的な印象ですが、現代の刺激的なサスペンス系の小説を好まれる方は、あまり満足感出来ないかも
どちらかと言うと、探偵小説と言う形の純文学と思って味わうのが良いかも知れません -
敵役が魅力的な小説はたいてい面白いです。
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おもしろかった〜!黒蜥蜴も明智小五郎も魅力的でかっこいい!どっちもを応援してしまう対決で一気読み。
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もう何度、この本を読んだか知らないが、黒蜥蜴と称する女盗賊と明智小五郎との対決。アフリカの星というダイヤを巡っての東京、大阪を股にかけ、大冒険!
裏社会を牛耳る黒蜥蜴は妖艶な雰囲気と放漫な肉体、怜悧な知性を合わせ持つ強敵!明智小五郎の必死の追跡劇はいつ読んでも心が躍る。本作品には、人間椅子のオマージュがあり、乱歩好きには堪らない描写がある。 -
http://naokis.doorblog.jp/archives/kurotokage_again.html【書評】『黒蜥蜴 (江戸川乱歩文庫)』〜第43回千年読書会課題図書 : なおきのブログ
2017.06.01 千年読書会課題図書
2017.06.21 読書開始
2017.06.24 読了 -
有名なのにいまさら初読。
まさかのボクっ娘…
黒蜥蜴といえば美輪明宏だけど、お気に召すままみたいに男性が演じる女性が男装するっていうのをやりたかったのか。 -
良くも悪くも昔の作品です。
舞台調であったり読者に話しかけてきたりする手法は面白いですが、『そんなん…無理やん』ってことも多々出てきて逆に新鮮でしたり -
長編と言っても、それほど長くない
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これは面白い。そして素晴らしい。読書中とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。
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読みやすい文体。
三島由紀夫バージョンでも読んでみたいと思った。 -
あるセミナーをきっかけに、何十年ぶりに乱歩作品を手に取った。名作であることは間違いないし、ストーリー展開も良く、スラスラと読める。しかし、昔のようなドキドキ感は感じられなかった。それだけ歳をとったという事だろう。