建築プロデュース学入門―おカネの仕組みとヒトを動かす企画

著者 :
  • 彰国社
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本棚登録 : 79
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395010318

作品紹介・あらすじ

プロジェクト成功のエッセンスが8つの授業で一気につかめる!建築・不動産・街づくり・デザインを仕事とする人の必読書。

感想・レビュー・書評

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  • 「『いまだ存在しないモノ』を生み出す目的・目標を、意図的に組み立ててデザインしていく行為とそのアウトプットを、本書では『企画』と呼びたい。」
    「企画書は、そのものをつくる目的ではなく、企画を推進するためのヒトを動かす手段に過ぎない。」
    素晴らしいデザインがいくらあっても、「ある」だけでは成立しない。それはプロジェクトととして成功しなくてはならない。その為には、目的・目標のイメージを共有し、メンバーの高いモチベーションによる推進力が必要。
    イメージを共有する為には、事業性や実現性の裏付けが必要。

  •  この著者は外資系コンサルに入社したあとに破竹の勢いのときの都市デザインシステムに転職して建築プロデュースを始めたそうな。
     最初にコンサルに入ったのも、建築とはいえやっぱ金勘定が大事だとおもったからというスゲー意識高い動機で、その発端は旧同潤会アパートの調査をしているときに、そこの住人に「こんな住みづらいところを残せってのか!!」という一言で180度考えが変わったからだそうな。
     これはほんとによくある話で、やれ歴史がとかやれ情緒がとかいって開発に反対するのは、そこに住んでいないで近所のありきたりだけど快適なマンションとかに住んでる人で、そこに住む住人は開発ウェルカムなんですよ、断然住み心地良くなるし。(もめてるのはだいたい金の話)
     そこの所を早くに悟った著者は、本の中には出ていないけど、多分ホテルクラスカを仕掛けた人で、本書の事業計画書はクラスカでのそれを利用してる気がします。
     体裁がプロデュースの事業じゃなく授業なので、ちょっとあたりが外れた感がありますが、ボリューム的にも金の話が多いです。
    これがビジネスなんでしょうねたぶん。
    すました建築家(クラスカなら確かインテンショナリーズ)が意匠やデザインに心血を注ぐ裏で必死に算盤はじいている人がいるってことですね。勉強になりました。

  • 建築企画について、「お金の話」「人を動かす企画の作り方」の2点について記載されている。
    たこやき屋を運営する話から、ホテルを企画・建設・運営する話までわかりやすく記載されているが、学生や建築企画初心者向けといった感じでいまいち物足りない感が否めない。

  • 建築をやる人にもお金の仕組みを理解しておく必要があるね。そして、自分がやりたいこと主張するだけじゃなくて、協力者をつくる(人を動かす)企画をしなくちゃね。

  • MBAホルダーによる建築へのアプローチ。クライアントニーズをどう読むか。どう組み立てるか。ロジカルに。

  • 内容は大きく分けて2部構成。第1部は資本と資産、財務諸表、リスクやリターンなどのおカネに関する話であり、第2部は実際に事業を動かしていくために不可欠な「企画書」の作り方についての話。
    土木や建築においては経済学は修めるものの、経営については学ぶ機会がなかったため、特に第1部は非常に良い勉強になった。建築物をただのハコモノにせず、長いこと人に使われ続けてもらうための戦略を考えるための基礎知識として、読んでおいて損はないだろう。

  • 授業スタイルで話が進んで行くため、
    すっと喉を通りやすい内容です。
    デベロッパーの立場からすると、当たり前の内容が多いように受け取りましたが、自分も一、二年以内にはこんな風に体型だてて、話ができるようにならないとなと、再確認。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。トーンアンドマター代表取締役、プロジェクトデザイナー

「2017年 『これからの地域再生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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