9回裏無死1塁でバントはするな(祥伝社新書234)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396112349

作品紹介・あらすじ

アナウンサーや解説者が、まことしやかに述べる「野球のセオリー」。しかし、それらの戦術やプレーには、はたして合理的な理由があるのだろうか。こうした疑問に、統計学的な観点から答えようとするのが、本書で紹介する「セイバーメトリクス(野球統計学)」である。従来の「勘」や「感覚」に支えられた常識を覆す意外な「真実」が、データから見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • もう10年以上の前の本なのですね。
    野球界は進んだのかな?
    でも、あんまり進んでいないような。
    野球界も自分の周りも。日本では。
    最後の「江夏の21球」が面白かった。
    この角度からの「江夏の…」は斬新!
    でも、その前に「実際には41球」という注釈が、
    らしくて笑えました。

  • セイバーメトリクスを駆使して一般的に言われている野球の常識を疑ってみる本。
    セオリーがかなり覆される部分もあり面白かった。しかし一方で、選手の能力で確率はかなり変動してしまうのでデータ論一辺倒では強いチームは作れないのではないかと思った。そこが野球の面白いところではないか。

  • セイバーマトリックスの研究者による、野球の統計的な分析をまとめた本である。

    統計的な複雑さにはある程度目をつぶっているものの、野球を統計的な観点から考えており、興味深かった。

    ただ、推定式のパラメーターをMLBのものをそのまま使用していたりすることや、大学時代の戦績でプロ野球の活躍を推定する部分は、さすがに難しい印象を受けた。

  • セイバーメトリクス。
    バントだけでなく、他の内容もあります。
    深くはないものの、分かりやすかったと思います。

  • セイバーメトリクス入門の入門ってところ。
    いろんな概念が出てきて面白いんだけど、あくまで「統計的には」バントは無駄とか、セオリーに反する事実がある、というだけで、「個別性を無視したいついかなるときにも」そうなんだ、というわけではないことは、もちっとフォローしたほうがいいような気がした。
    統計の概念にあまり慣れてない読者は、なんだか変な風に誤解しそう。

    ま、ともあれ、野球の世界だけでなく、世界中のさまざまな事象について、こういった研究が広まればいいな、と思う。

  • すごくおもしろかったので日本版の枠組みや学会ができると良いなと思いました。

  • 良く野球界で言われるセオリーは勝率に如何に反映しているかを統計学的に表している。ただ、その言葉は正解かどうかで終わっている事が多いので、新書とは言え物足りなさや、突っ込んだ感じがあまりない。ただ、セイバーメトリックスに関しての関心は少し高まるかもしれない書物だと思う。

  • 野球って、基本はボールが飛んできたのをバットでしばきあげる。ただそれだけのスポーツだと思う。

    そこに数値や指標を用いて計算することに意味があるのか。ということを考えながら読んでた。
    ある程度、指標についても理解できるし、数値といい戦い方の実感もわいた。

    ただ観客としてプロ野球を見る立場からすると、結末のわかった映画を見るのと一緒で、数値で確率が上がった下がったをワンプレーごとにかんがえててはおもしろくないなぁと。

  • 『マネーボール』で有名になったセイバーメトリクスについて、初心者にもわかりやすく噛み砕いた視点で、実際のNPBのデータなどの実例を用いて解説した一冊。

    わかりやすいのでセイバーメトリクスの入門書としては最適。

  • 野球界で言われているセオリーが本当に正しいのかということを統計学の専門家の著者が「セイバーメトリクス(野球統計学)」で検証するという内容。
    セイバーメトリクスは非常に興味深い内容だが、本書の内容は今ひとつ分かりづらい感じがしました。
    ただ、少しだけ野球の見方は変わりそう
    です。

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著者プロフィール

東海大学理学部情報数理学科准教授。専門は数理統計学。2007年にスタンフォード大学のVisiting Scholar (訪問研究員) となりそこでスポーツ統計学に着手、同年アメリカ野球学会(SABR)の会員となる。セイバーメトリクスをはじめとする、スポーツ統計学に関する研究を行う。大学のゼミナールにはスポーツ統計学を志す学生が多く集う。著書に『9回裏無死1塁でバントはするな』(祥伝社新書)

「2012年 『プロ野球を統計学と客観分析で考える  セイバーメトリクス・リポート1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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