- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396112424
作品紹介・あらすじ
ガリレオの天文学、ニュートンの力学、アインシュタインの相対性理論…。物理学という学問の成果は、今日の科学技術、文明を作りあげてきたといっていい。しかし昨今、特に若者のあいだで理科系離れが進んでいるという。高校の「物理」の教科書を見ると、数式・公式ばかりが並んでおり、それが導き出されるに至った過程や考え方の筋道が述べられていない。本書では、数式を一切使わず、しかも物理学の本質をつかめるように初歩から解説していく。
感想・レビュー・書評
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物理学の入門、考え方には数式はいらない、導入としては面白いし、ニュートン力学までは話の持って行き方として成功していると思う。
ただ、例外として持ち出した式がE=mc^2なのはなぜなのかが意味不明である。
また、入門書でありながら、素粒子論やビッグバン宇宙論まで話を広げてしまうのはどういうものか?と疑問である。
高校物理(私のやっていた20年前とはいくらか違うであろうが)で、数式・公式の暗記の比重が高かったのは力学ではなく、むしろ電磁気学、電気回路の分野であり、電磁誘導、フレミングの法則、オームの法則、キルヒホッフの法則、合成抵抗の計算、コンデンサの合成の計算などなど数式の出番がはるかに多かった。
それらを飛ばして、宇宙論に飛躍してしまうのは入門書ではなく、著者の専攻、好みの問題なのであろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文字通り数式を極力使わずに物理学の法則を説明しようと説いた一冊。
完全に数式0とはいかないものの、読みやすくてかつ面白かった。 -
高校時代のコンプレックス克服のために、題名につられて購入していたもの。
簡単に理解出来るのでは?と期待したものの、その期待は見事に裏切られ、物理学はより一層難しい、近づき難い存在となってしまった。
途中からは、単語を拾い読みしながらの斜め読みで、読了とは言えない終わり方… -
新書文庫
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わかった・・・ような気がする。とりあえず考え方にはなるほどと思った。
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物理現象を単なる数の操作によってではなく、その発生の背後にある論理によって理解しようという試みには大いに惹かれた。 しかしながら無理に日本語のみで説明しようとするあまり逆に文章が理解し難くなってしまっており、多少は数式もあった方が分かりやすかったのではないかと思う。 また、本書の内容をある程度ちゃんと理解するには結局それなりに数学の前提知識の動員が必要であり、本書の力不足感が否めない。 さらにおそらく計算ミスなのだろうが、明らかな事実誤認の記述が紛れており、全体に対する信用度を下げてしまっており、残念。
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タイトル通り数式を用いないで身の回りの物理現象について述べており、物理学に対してこれまでの自分のイメージが崩された。
書いてあることは少し難しいが、物理学を学ぶとっかかりとしては良い本だと思う。 -
この本のように平易な言葉で分かりやすく説明できるのは大事なことだ。
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☆みっつでもいいかと思ったけど,頭の体操になったから☆4つ