- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396112615
作品紹介・あらすじ
日本の自転車の多くは、歩道を歩行している。そのことで、歩行者との摩擦が絶えない。法律には「自転車は車道通行」と書かれているのに、なぜなのか。自転車が加害者となる死亡事故が頻発し、かつては考えられなかったような高額の賠償判決が出されるようになった。著者もまた、自転車事故の加害者として苦悩を経験したのである。問題の根っこは、利用者も、行政も、長らく自転車のことを"簡単な乗り物"と誤解してきた点にある。本書では、それが、自動車やオートバイと何ら変わりのない、「危険な乗り物」であることを認識してうえで、具体的な解決策を探っていく。
感想・レビュー・書評
-
自転車の怖さと魅力について一人称で書かれた本。
まず著者がチャリオタ。文章もイカトン。ではあるが、自身が加害者となった事故・息子が加害者となった事故についてなど、非常に参考になることも多く書かれている。自転車社会に向けての問題提起もきわめて現実的であり、客観的な問題点を指摘している。ただその分、画期的な解決策のようなものはなく、一ファンの印象の域を出ないけど。
自分自身も昨年から自転車によく乗るようになったのもあり、興味深く読むことができた。交通政策全般についてもサイクルシェア等参考になる部分もあり。
新宿紀伊国屋で購入。新書って文字も大きくてすぐに読める。いい新書に出会いたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文章が上手で、読んでいて気持ちが入り込んでしまう。道路のつくりにヒヤッとしたり危険運転・スマホしか見てない歩行者に肝を冷やしたり。疋田さんとは別の魅力があった。
-
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784396112615 -
自転車は気軽に乗れて便利なもので、免許も不要なので誰でも乗れます。
だからこそ交通ルールを知らないといけないし、交通マナーが必要なんだと改めて思いました。
個人的には保険のことは、すっごく参考になりました。
ちゃんと確認しておかないとね。
しかし、このタイプの本を交通ルールや交通マナーを知らない人が手にとるのかな…。 -
自分が自転車による交通事故の加害者になった体験を紹介した項は一読の価値あり。 それ以外の点については、もっと参考にすべき本が他にあります。
-
近頃増えている自転車事故の防止啓蒙書。車道、歩道、自転車レーンのどこを走ればいいのか分かりやすく解説している。
また、自身の体験を元に、自転車事故の恐ろしさを説いている。
自分も家族も自転車に乗るので、事故を起こさないよう、事故に遭わないよう、気を付けたい。 -
タイトルだけ見るとあまり自転車に前向きではなさそうだけど、読んでみるとどっこい、自転車の現在抱えている問題点や危険を改めて認識してしっかり自転車の環境づくりが進んでほしいという想いの伝わってくる一冊でした。自由に乗れる自転車は、ひとたび事故を起こすととんでもなく大変なケースになることもあったり、国内の交通を総合的に見た場合の自転車側の言い分も納得できるものがあり、これまでに読んできた自転車本とは少し違った切り口の本で新鮮な感じがしました。自分も模索しながら、いろんな人の意見に触れながら自転車と付き合っていけるといいなと思いました。
-
自転車はどこをどう走ればいいのか…?通勤途中に、迷うところ、危険な箇所がいっぱい。
そんな現状と、事故の体験から、自転車のあり方を考える本。海外や日本の都市の取り組みが面白い。
以前中国では自転車の多さに圧倒されたけど、日本は車が多すぎなんじゃないかと個人的に思います… -
タイトルの通り否定的だ
よくわかる。後半の海外事情は余分だが、音楽聴けない、酒飲めない、汗だくになる、雨風は悲惨なんて障害があるのに自転車通勤しますか?という問いかけは的を射ている。
もちろん、運動としての自転車を否定しているわけではないので、極めて論理的に感じる。いい考察だと思う。
しかも、自身の交通事故経験を生々しく書いてくれており、保険の必要性なども教えてくれる。半時間ほどで読めたから良かった。まずは保険だな。