日本と台湾 (祥伝社新書)

著者 :
  • 祥伝社
3.50
  • (5)
  • (10)
  • (14)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 138
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113353

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ●歴史上中国が台湾全土を統治したのは、日清戦争前の20年間に過ぎなかった。歴史的にも文化的にも、台湾は中国の1部ではないのだ。
    ●台湾の民族構成として、中国は、閩族も客家も漢族に含めている。もともとは別の民族であり間違い。
    ● 17世紀に入るまで、大陸から人が渡ってくる事はほとんどなかった。先住民族は、オストロネシア族。マレー・ポリネシア族などの民族。
    ●後藤新平。李登輝は偉大な精神的導師と称賛。しかしNHKの報道では、悪者扱い。日清戦争後の割譲時は日台戦争と言う字幕を流した。
    ●蒋介石。政権が横領賄賂によって腐敗していた。アメリカは、蒋介石が民主主義とは無縁で、腐敗していることを承知していたのにもかかわらず支持していた。
    ●1949。台湾もどのみち共産軍によって占領されると見られたので、国連の信託統治家におこうと言う議論は止まった。
    ●アメリカは清朝末期に、巨大だと思われた中国市場に幻惑されてきた。中国は宣教師の夢の大陸だった。中国の巨大な市場とキリスト教の処女地であったことが、アメリカ国民に中国へロマンを抱かせた。日本は改宗するものもいなく市場として取るに足りなかった。

  • 違和感のある文章だなと思ったら、この方
    勝共連合のインタビュー受けてました。統一教会と関係を持っています。読む際ご注意を。
    私個人の感覚では典型的な右翼思想家です。その思想が全面に出た文章でした。

  • 台湾出張のために購入した本。台湾と日本の関係が一冊で理解できる。

  • 台湾と日本の歴史は知るべきだ。
    そう思って借りてみたんだが薄いと言えば薄い。
    半分くらいは、支那のとんでもなさの話。
    日本が進むべき道はまだ選べるんではないか。

  • 感情的な表現も多いが、日本と台湾の関係の重要性がよく解説されている。

  • 2000年以後から現在までの記述が参考になりました。やや思想的に偏っている印象がありますが、それも含めて、そういう考え方を受容して読むと良いのだと思いました。

  • 知っているようで、誰も知らない本当の「台湾」

     故宮博物院関連で、ちょっと興味をもって読んでみました。
     途中で断念するかなと思ったけど、意外におもしろくて、な~んにも知らないことに驚くやら、申し訳ないやらです。交友や、人脈などから著者は何者なんだろう?と思うくらい驚きの連続。しかも、後半の力の入れようには、少なからずひいてしまいましたが、歴史そのものはとても興味深くて、勉強になりました。
     中国、韓国に対する記述も辛辣でしたが、なにはともあれ、知らないではすまされない。緊張高まる昨今ですが、だからこそ、正しく認識できるよう、関心をもってニュースを見たり、本を読んだりしようと思っています。

  • 台湾出張前の予習第2弾。
    要は中韓大嫌い台湾大好き。このご時世なので分からないでもないが偏りが目立つ内容。
    文章でやたらと人脈自慢、「が」と「、」が多いのも不快だった。
    購入せずに図書館で借りたのがせめてもの救い。

  • 今更言うまでもなく世界で一番の親日国である台湾。
    著者はその台湾ともっと近しくあるべき、と訴えるが、その理由は単純に「日本を好きでいてくれる国だから」というだけでなく、対中国の視点で見ると台湾の独立を死守し、共闘することが日本を守る絶対条件となるからである。
    ちょっと散漫かな、という語り口ではあるものの、肝心のその点は十分に読み取れた。
    カイロ宣言は日本が台湾の領有権を放棄しただけであり、よって台湾の法的地位は今もって未定であること、そのカイロ宣言には法的拘束力がないこと、カイロ宣言を援用したポツダム宣言もまた同じであることなど、知らないことを色々知るにつけ、台湾という存在の危うさにひやりとする。

  • 「知らない」ということは本当に罪なことだと思った。日本人の無知さの元で、戦後ずっと彼らは砂を噛むような思いをしてきただろう。なのに、私が台北総統府で出会ったおばあさんは「私は今でも自分のことを日本人だと思ってるよ」と完璧な日本語で言ってくれた。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

外交評論家。慶應義塾大学、エール大学、コロンビア大学に学ぶ。「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長。1977年より福田・中曽根内閣で首相特別顧問を務めたほか、日本ペンクラブ理事、松下政経塾相談役などを歴任。公益社団法人隊友会理事、東京国際大学特任教授。著書に『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』『アメリカはいつまで超大国でいられるか』(ともに祥伝社新書)、『昭和天皇の苦闘 巡幸と新憲法』(勉誠出版)『「美し国」日本の底力』(共著、ビジネス社)など、多数。1936年、東京生まれ。

「2022年 『日本と台湾 なぜ、両国は運命共同体なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加瀬英明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×