なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?(祥伝社新書) (祥伝社新書 495)

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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396114954

感想・レビュー・書評

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  • この著者の本は、偏った考え方で書かれていないものが多いのでメリットとデメリットのどちらも知ることができます。
    子どもが幼児期になり、通える年齢に達する頃になると通うべきなのか悩みだすKumon。

    この本を読んで考えさせられたことは、まず第一に学習の習慣化の大切さ。そして第二として、先取り学習がいかにその後の学習を楽にしてくれるかということ。公文式で学ぶことで、全教科の基礎となる国語、数学能力に特化し、受験期にはこれらの勉強時間を短縮化させ、他の教科への時間を捻出することができるようになる。
    プリント学習の鬼。石の上にも三年。

    Kumonは世界にも進出している。特に発展途上国で人気のある教育法のようである。

    個人的には、東大生の3人に1人が公文式なのは、彼らが子供の頃に流行していた早期教育の手法が公文式なのではないかと思うのだけれど。
    子どもの性格にあった学習スタイルを見極めるのが親の役割だと改めて実感。

  • 子供が産まれ、習い事や塾をどうするか周りに聞いたら公文式を進める人、すぐ辞めさせたという人がいて、他人の意見だけでなく自分でしっかり理解しようと調べた結果、この本に辿り着きました。

    本書を読んで学んだ事は、親が何を求めて通わせるか、公文式の強み、弱みを理解して通わせるならいいが、通わせたら子供が勝手に勉強して成績が上がると思っているといけないのだと感じました。

    公文式の魅力
    ①学年を飛ばしてステップアップ出来る。
    ②机に座る習慣が身に付く。
    ③教材の目安時間を意識する事で、問題を解く時間の目安が養われ、時間配分、計画力が身に付く。

    公文式のネガティブ意見
    ①正解するまで答えを教えてくれないので、苦手意識を植え付けられる場合がある。
    ②どんどん先に進めるからできる子にとってはいいが、余計なものが一切ない無機質な教材なので純粋に先に進むのが楽しい子供には合う一方で、勉強の勘が悪い子には向いていない。

    子供との時間を大切にし、ほったらかしにせず、勉強の習慣を日常生活の一部に出来る様にしたいと思います。

  • 公文式のメリット、デメリットがきちんと記載されている。
    ・最低でも3学年先にいかないと公文をやったうちにはならない。ふれただけ。
    ・公文式で得られる副産物はGRI=やり抜く根性
    GRITが人生のあらゆる成功をきめる。
    ・公文をやる、やらないよりも目的と理由をしっかりもつ。中学受験しる、しないも同じ。大学受験、進路選びも同じ。目的と理由を明確にし、自信をもって選択する。家庭の教育観をぶらさず形成させる。

  • 宣伝っぽい入り口だがそうでもなく、しっかり公文式を紹介・分析している良書。やはり親としての関心には内容は応えてくれており、よくある新書の”タイトル敗け”にはならず中身も伴っていると感じました。

  • タイトルの理由というよりは、公文がいかにしてこんなに名だたるものになったかの説明。他とどう差別化して考えるか、公文をいかに自分のよきツールとして使えるかどうか。子供を公文に行かせようと考えてる人や、公文が子供に上手く機能しているのか悩んでいる人にぜひ読んで欲しい

  • 子どもに公文式をやらせるかどうか迷っている親は、
    ぜひ一読して欲しい。功罪がよくまとめられている。

  • 3歳から14歳頃まで通っていた公文式。
    (自分で言うのもなんですが、結構な進度上位者でした)
    懐かしさもあり、この本を見た時に思わず手に取ってしまった。
    「公文式は基礎をやらずに基本をやらせる学習法」
    この言葉をはじめとして、公文経験者であれば「なるほど」「痛いところついてくるな…」と思わず声が出てしまうような分析がされているなと感じた。
    また、公文式は完璧なものではないという前提のもとで、下記3点をデメリットとして上げていた。
    ① 理解を深める楽しさを奪う
    ② 完璧主義
    ③ 便利な道具に頼ってしまう
    この中で特に①と②に関しては、今の自分とも重なる部分があるなと感じた。
    自身の性格の形成に公文式も大きく関わっていたのではないかと、30半ばにして気付くことになるとは思いもしなかった。
    最近、自身の子供にも公文式をやらせようかと迷っていた。
    公文式は完璧ではない。ある意味”劇薬”のようなものだということも念頭に置きつつ、うまく活用して子供の学習に役立てていきたい。

  • 公文式の指導者、経験者、関係者への取材、公文の歴史やノウハウ、他の幼児教育との比較などを通して、公文式のメリットデメリットが分析されている。教育とは何か、人が人を育てるとはどういうことか、より深く考えてみたくなる。

  • 子供を公文に通わせてみたいと思っているが、どんなところなのかを全く知らないため手に取った本。良い点悪い点等わかりやすく書かれていて良かった。最後のラジオの回答のところが1番好き。

  • 私が子供の頃、公文式で1~2年ほど算数でやっていて、子供も現在継続中だが1年ぐらい国語をやっている。
    そんな公文式について東大生の3人に1人が経験していたということで、気になったため借りてみた。
    小学校3年ぐらいまでを対象とした学習塾もそんなにないので、東大に子供が行くような家庭は習い事として少しでも学校の教科に近いものをと考えると公文式になるのだろう。
    公文式は、算数は計算力を突出して強化させる、国語は高度な読書力の養成、英語は高度な英文を自在に読みこなす読解力を養成することを目的としていることや、指導者や勉強のメソッドがあらためて把握できた。

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著者プロフィール

おおたとしまさ:教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。リクルートで雑誌編集に携わり、2005年に独立後、数々の育児・教育誌のデスク・監修・企画・編集を務め、現在は教育に関する書籍執筆および新聞・雑誌・webメディアへの寄稿を行う。テレビ・ラジオなどへの出演や講演も多数。心理カウンセラーとしての活動経験、中高の教員免許、私立小学校での教員経験もある。著書は『ルポ名門校』(ちくま新書)、『勇者たちの中学受験』(大和書房)、『不登校でも学べる』(集英社新書)など80冊以上。オフィシャルサイト:http://toshimasaota.jp


「2024年 『学校に染まるな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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