- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396116217
作品紹介・あらすじ
大人のための都市伝説
歴史の重みや因習を引きずるヨーロッパの都市伝説は怖くて深い――ヨーロッパで約30年間暮らし、33カ国を取材してきた著者は言う。自殺を誘発する曲はどのようにして生まれたのか(第1話)、なぜバチカンはファティマの奇跡を公認しながら第三の予言を隠蔽したのか(第5話)、切り裂きジャック事件の真犯人とは(第8話)など13話の真相に迫る。21世紀に明らかになった新事実や現地取材で発掘した事象を披露。歴史的背景もていねいに解説している。けっしてマユツバではない、読み応えのある大人のための都市伝説!
感想・レビュー・書評
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ヨーロッパ在住の著者二人が、有名な怪談、奇談を単に紹介するだけでなく、自分達でも現場に足を運び、取材した内容も交えて、時にはその伝説への疑問や当時の世相を踏まえたより詳細な解説をしているところが、他のミステリー本と違うと感じた。
個人的にちょっと衝撃だったのは、自分の若さを保つために数百人の若い娘を惨殺し、その生き血をためた風呂に入っていたとの伝説で有名なバートリ・エルゼベートの話がハプスブルグ家の陰謀による冤罪だったのでは、との説が紹介されているところ。
世界中のあらゆるところで、この事件をベースに彼女の残虐なイメージが映画や小説、あるいは演劇等で完全に事実として定着してしまった感があるが、もしこれが冤罪なのであれば、今からでも遅くないので、著者、あるいはその他の誰かが濡れ衣を晴らしてあげて欲しい・・・。 -
語り継がれる歴史と伝承が息づく13話の都市伝説を紐解く。
第一章 呪い 第二章 怪奇現象
第三章 事件 第四章 歴史の闇 第五章 伝承
主な参考文献有り。モノクロ画像有り。
都市伝説は現代。この本では近代以前の話が多いんだけど・・・。
歴史の中に浮き上がった、世に知られた有名で、
不可思議で、謎に満ちた伝承、13話が集められています。
大人のためと明記するだけあり、第一章から恐怖マシマシで、
怪奇現象、猟奇やスプラッターな殺人は、かなり怖い。
舞台はヨーロッパ。
歴史、土着の風習、宗教や信仰の他、国情や陰謀の影、
暗殺に自殺、不可思議な状況等に彩られた、謎。
呪いの人形アナベル、ファティマの奇跡、切り裂きジャック、
ドッペルゲンガー、怪僧ラスプーチン、ゴーレム等の話を、
ヨーロッパで約30年間暮らし、33カ国を取材してきた著者たちが、
新事実や現地取材を基に、詳しく解説しています。
狭い地域での伝承が、新聞記事、小説や映画化で広まって、
世に知られる過程。
謎の解明では、新しい発見やDNA等の最近の技術でも、
決定的な証拠が出てこないということ。
曖昧な部分もありますが、全体的に興味惹かれる内容でした。
特に在住のセルビアや周辺の話は、詳細。
ニコラ・テスラや吸血鬼の話は現地で取材した事もあり、
興味深い内容になっています。
セルビアの吸血鬼は男だけで、女性は魔女扱い。牙が無いこと、
木の杭を打つのは、棺に固定し、夜の徘徊防止とか、
世に知られた吸血鬼の姿とは異なるのが驚きでした。 -
●レビュー省略
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ようやく読み終わったー!
面白かった!
特にラスプーチンの話が、自分があまり知らなかったのもあり興味深く読めた -
聞いた人を自殺に追いやる歌『暗い日曜日』。思わずググってしまいました。映画でも話題になった『アナベル人形』。そして火事を引き起こす『呪いの絵』。 中には眉唾ものがあったり、宗教的な話で、あまり関心の持てない話もありましたが、まあまあ楽しんで読めました。怖さ満点というわけではありませんが、オカルト好きにはオススメだと思います
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日本でよく知られている都市伝説もあれば、少し誤解されて伝わっている伝説もある。
どれもその時代や土地独特の背景がある。
いろんなエピソード、人びとの成してきたことが塊となって時代を作っているのだが、時代を背景に何かに突出してしまったエピソードや誰かの行為が伝説となっているのだろうか。
時の塊が傾いて、ちょっと偏ってしまったものが、それぞれのエピソードなのかな、と感じた。
有難う御座います「青いサーカステントの夜」探します!
有難う御座います「青いサーカステントの夜」探します!