ヨーロッパの都市伝説――歴史と伝承が息づく13話 (祥伝社新書)

  • 祥伝社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396116217

作品紹介・あらすじ

大人のための都市伝説
歴史の重みや因習を引きずるヨーロッパの都市伝説は怖くて深い――ヨーロッパで約30年間暮らし、33カ国を取材してきた著者は言う。自殺を誘発する曲はどのようにして生まれたのか(第1話)、なぜバチカンはファティマの奇跡を公認しながら第三の予言を隠蔽したのか(第5話)、切り裂きジャック事件の真犯人とは(第8話)など13話の真相に迫る。21世紀に明らかになった新事実や現地取材で発掘した事象を披露。歴史的背景もていねいに解説している。けっしてマユツバではない、読み応えのある大人のための都市伝説!

感想・レビュー・書評

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  • 大人のための教養が深まるヨーロッパ都市伝説~注目の新書紹介~ | GetNavi web ゲットナビ
    https://getnavi.jp/book/571976/

    ヨーロッパの都市伝説 歴史と伝承が息づく13話/祥伝社新書/新書(ノンフィクション)s-book.net Library Service
    https://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396116217

    • 本ぶらさん
      都市伝説(?)の話は、カスパール・ハウザーだけなんですけど、楠田枝里子がドイツに滞在した時のエッセイ、「青いサーカステントの夜」は結構面白い...
      都市伝説(?)の話は、カスパール・ハウザーだけなんですけど、楠田枝里子がドイツに滞在した時のエッセイ、「青いサーカステントの夜」は結構面白いですよ。
      2021/02/23
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      本ぶらさん
      有難う御座います「青いサーカステントの夜」探します!
      本ぶらさん
      有難う御座います「青いサーカステントの夜」探します!
      2021/02/23
  • ヨーロッパ在住の著者二人が、有名な怪談、奇談を単に紹介するだけでなく、自分達でも現場に足を運び、取材した内容も交えて、時にはその伝説への疑問や当時の世相を踏まえたより詳細な解説をしているところが、他のミステリー本と違うと感じた。

    個人的にちょっと衝撃だったのは、自分の若さを保つために数百人の若い娘を惨殺し、その生き血をためた風呂に入っていたとの伝説で有名なバートリ・エルゼベートの話がハプスブルグ家の陰謀による冤罪だったのでは、との説が紹介されているところ。

    世界中のあらゆるところで、この事件をベースに彼女の残虐なイメージが映画や小説、あるいは演劇等で完全に事実として定着してしまった感があるが、もしこれが冤罪なのであれば、今からでも遅くないので、著者、あるいはその他の誰かが濡れ衣を晴らしてあげて欲しい・・・。

  • 語り継がれる歴史と伝承が息づく13話の都市伝説を紐解く。
    第一章 呪い  第二章 怪奇現象
    第三章 事件  第四章 歴史の闇  第五章 伝承
    主な参考文献有り。モノクロ画像有り。
    都市伝説は現代。この本では近代以前の話が多いんだけど・・・。
    歴史の中に浮き上がった、世に知られた有名で、
    不可思議で、謎に満ちた伝承、13話が集められています。
    大人のためと明記するだけあり、第一章から恐怖マシマシで、
    怪奇現象、猟奇やスプラッターな殺人は、かなり怖い。
    舞台はヨーロッパ。
    歴史、土着の風習、宗教や信仰の他、国情や陰謀の影、
    暗殺に自殺、不可思議な状況等に彩られた、謎。
    呪いの人形アナベル、ファティマの奇跡、切り裂きジャック、
    ドッペルゲンガー、怪僧ラスプーチン、ゴーレム等の話を、
    ヨーロッパで約30年間暮らし、33カ国を取材してきた著者たちが、
    新事実や現地取材を基に、詳しく解説しています。
    狭い地域での伝承が、新聞記事、小説や映画化で広まって、
    世に知られる過程。
    謎の解明では、新しい発見やDNA等の最近の技術でも、
    決定的な証拠が出てこないということ。
    曖昧な部分もありますが、全体的に興味惹かれる内容でした。
    特に在住のセルビアや周辺の話は、詳細。
    ニコラ・テスラや吸血鬼の話は現地で取材した事もあり、
    興味深い内容になっています。
    セルビアの吸血鬼は男だけで、女性は魔女扱い。牙が無いこと、
    木の杭を打つのは、棺に固定し、夜の徘徊防止とか、
    世に知られた吸血鬼の姿とは異なるのが驚きでした。

  • ヨーロッパ在住の著者二人が紹介する現地の都市伝説。
    都市伝説なのか?と思うものもありましたが現地へ足を運んで現在の状況を説明されていたり写真も多くあり、それぞれの事件や状況を想像しやすかったです。
    ベルばら世代なので外伝で知ったエリザベート・バートリが冤罪を着せられた可能性があると言う話には驚きました。
    バートリ・エリザベートが正しい呼び方というのも初めて知りました。

    全部で13話と言うのもヨーロッパの奇譚らしい数でこだわりを感じます。

  • 目新しく感じたのはエリザベート・バートリの冤罪説。

  • ●レビュー省略

  • ようやく読み終わったー!

    面白かった!
    特にラスプーチンの話が、自分があまり知らなかったのもあり興味深く読めた

  • 聞いた人を自殺に追いやる歌『暗い日曜日』。思わずググってしまいました。映画でも話題になった『アナベル人形』。そして火事を引き起こす『呪いの絵』。 中には眉唾ものがあったり、宗教的な話で、あまり関心の持てない話もありましたが、まあまあ楽しんで読めました。怖さ満点というわけではありませんが、オカルト好きにはオススメだと思います

  • 日本でよく知られている都市伝説もあれば、少し誤解されて伝わっている伝説もある。
    どれもその時代や土地独特の背景がある。
    いろんなエピソード、人びとの成してきたことが塊となって時代を作っているのだが、時代を背景に何かに突出してしまったエピソードや誰かの行為が伝説となっているのだろうか。
    時の塊が傾いて、ちょっと偏ってしまったものが、それぞれのエピソードなのかな、と感じた。

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著者プロフィール

片野優(かたの ゆう)/東京都立大学法学部卒業。ジャーナリスト。集英社勤務を経て独立。1991年よりオーストリアのウィーンに暮らす。ハンガリーのブダペストに滞在中は現地在住の日本人向けミニコミ雑誌『パプリカ通信』を創刊。現在、セルビア共和国のベオグラードで出版社を経営。旧ロシアや北極圏を含むヨーロッパ各地を訪問・取材し、環境・歴史・文化・旅をテーマとした情報・記事を発信している。『こんなにちがうヨーロッパ各国気質』(草思社)、『日本人になりたいヨーロッパ人』(宝島社)ほか多数の著書がある。

「2016年 『料理でわかるヨーロッパ各国気質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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