プロの論理力! トップ弁護士に学ぶ、相手を納得させる技術 (祥伝社黄金文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396315375

感想・レビュー・書評

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  • ヒデの本を読んで、弁護士や代理人の仕事振りに興味を持ちました。
    そんな中、手に取った一冊。

    筆者は、青色発光ダイオードの特許裁判で
    中村修二さんの弁護人をしていた一人。
    表紙を見れば分かりますが、この人、めちゃ若いって!!

    自分が興味を持って読んだというのもあるけど、
    めちゃくちゃ面白かった。
    筆者の仕事に対する考え方や交渉を行うときのコツ等、
    読みどころはイロイロとあるのですが。
    ここでは一番印象に残ったトコをレビュー。

    それは。
    裁判や交渉事の具体的な事例が豊富で
    あたかも自分がその裁判を追体験しているかのように感じたトコ。
    それぞれの事例がケーススタディ風になっており、
    自分で「この事件、どないして解決するんやろ??」と
    考えながらページを進めることができます。
    そして最後には、もちろん筆者の取った策が明らかになるのですが、
    思わず「カシコーっ」と叫んでしまいそうな解決策が提示され感激(笑)

    特に、痴漢をされた女性が、
    加害者から相場以上の示談金を受け取る交渉における
    筆者の戦略には驚かされた。

    弁護士さんの本っていうと、
    ちょっと取っ付きにくそうではありますが、
    文章もすこぶる読みやすくて、
    私のような弁護士とは全く縁のないような人間でも
    理解できるように書かれていました。
    弁護士目指す人は必見なのでは!?
    そうでない人も是非!!

  • 青色発光ダイオード訴訟等を担当された荒井弁護士の仕事術。
    タイトルとは裏腹に「平均点弁護士」を超えるには「論理力」だけではなく「野心」が重要という点に腹落ち。
    忙しくなるったり慣れてきたりすると、案件をそつなく「処理」するようになりがちだが注意しなければならないと感じた。
    各論的な部分(情報収集の重要性、マイルストーン設定、説得ではなく納得してもらう等)は既知かもしれないものの、絶えず実践するのは容易ではない。

  • 著者は熱い人。暑苦しいくらい熱い。

    論理的交渉で心がけるべき三つの基本的ポイント

    第一 情報を収集して全体の状況をできるだけ正確かつ広範に把握すること。

    第二 把握した状況を踏まえて交渉のゴールを設定すること。

    第三 自分でコントロールできることとコントロールできないこととをきちんと峻別し、自分でコントロールできる要素があったらそこに注力すること

    さらに四つ足して「論理的交渉力を高める七つの掟

    第四 目標達成に必要な条件を列挙し、一つずつ潰していく

    第五 入念な準備をし、こちらから行動を起こし、交渉の主導権を握る

    第六 決して感情的にならない

    第七 交渉相手に感動を与えて、説得ではなく納得してもらう

    その他印象に残ったこと。論理力に直接繋がらないかもしれないけれど、こういう心構えをしておけば論理的に考えるようになるだろう、というようなこと。
    ・野心を持て
    ・個人で勝負せよ
    ・人生に目的を
    ・時間を無駄にするな

  • がっかり。
    ほとんど筆者の自慢話で、弁護士による論理構築について、「時間かけて情報集する」
    くらいしかメッセージはなかった。
    そんなのは当たり前の事だし…

    買わずに図書館で借りといてよかった。

    この人自身は頭いいかもしれないけど、社会の見方がちょっと偏っている。
    個人の力がキーとなる時代になりつつあるのは納得だけど、大手企業に務める人たちをバカにしたような記載に、後味が悪い気分になった。

    若さかな?
    別の側面をもっと見て受け入れて欲しいと思った。

  • “衝動買い”的に、著者の講演セミナーに参加したのがきっかけ。

  • 役に立った内容の目次
    ・自分でコントロールできること、できないことを区別する
    ・「論理的交渉」で心がけるべき三つの基本的ポイント
    ・「説得」ではなく「納得」してもらう交渉とは
    ・論理的交渉力を高める七つの掟

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著者プロフィール

荒井 裕樹(あらい・ゆうき):1980年東京都生まれ。二松學舍大学文学部准教授。専門は障害者文化論、日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。著書に『隔離の文学──ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス)、『障害と文学──「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館)、『障害者差別を問いなおす』(ちくま新書)、『車椅子の横に立つ人──障害から見つめる「生きにくさ」』(青土社)、『まとまらない言葉を生きる』(柏書房)、『凜として灯る』(現代書館)、『障害者ってだれのこと?──「わからない」からはじめよう』(平凡社)などがある。2022年、「第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

「2023年 『生きていく絵 アートが人を〈癒す〉とき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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