鷲の驕り: 長編国際謀略サスペンス (ノン・ポシェット は 6-2)
- 祥伝社 (1999年7月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (669ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396326920
感想・レビュー・書評
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まさに国際サスペンス巨編。特許とネットとIT技術などを扱っていて、題材はとても興味深かった。平成8年に書かれたんだな、と時々ニコニコしてしまうところがあったりするのもご愛敬。でも、今の目で読んでも、作者の慧眼ははっきりわかる。
物語も、特に前半はぐいぐいひきこまれた。断片的なシーンを次々と積み重ねていく手法は成功で、中心にあるいくつかの謎の存在を逆にはっきりさせ、断片でしかなかったものが時々カチッと結びつく快感を生んでいる。わくわくしながら読んだ。
ただ、後半ちょっと息切れする感じになるのは、謎が謎でなくなったときに正直拍子抜けしてしまった、というのがひとつ。能書きに比べれば卑近な真相のように思えた(まあ、すごいって言えばすごいんだけど)。それから、ちょっと人物が白黒はっきりしすぎていて、しらけてしまった感じがある。特に、最後のどんでん返しなどは、味も素っ気もないし、エピローグに当たる演説も、どうも生身の人間の息づかいが感じられない。
と、悪口は言いたいんだけど、やっぱりとってもおもしろかったのは確か。ここ数日の冗談のような暑さを、少しは忘れさせてもらえた。ついでに、今日は柄にもなく宝石屋をのぞいたりもしてしまったのである。
2006/7/16詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無駄に長い気がする。話の内容からして半分位のページ数でも十分ではないかな?また、やたら場面転換が多く細切れで、肝心のストーリーが伝わってこない気がする。。。
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お友達にお借りしました。表紙に『長編国際謀略サスペンス』とあります。謀略ですよ!謀略!んで、サスペンス。ダイヤモンドにマフィア、産業スパイにネットハッカー そこに米国の特許法が絡んで・・・かなり厚みのある文庫本で読めるかな・・とちょっと不安。登場人物がかなり多くて頭の中に世界を構築するのが大変でした。半分くらい必死に読んでやっと面白くなってきたかな・・(笑) 平成8年初版の本なので時代が経つにつれて内容的に辛い事もありましたがなんとか読み終わりました!♪ 前作『龍の契り』と同じく 壮大な謀略なんだけど「・・え?動機はそこ?」みたいな肩すかしはありましたが、決して面白くなかったわけではありません。(回りくどいな 笑)ただ・・・服部真澄センセは国際謀略サスペンスよりも『佛々堂先生』のような日本ちょっといい話 みたいな作品の方が私は好きです〜 とにかく 放り投げずに読み終えたぞ〜という喜びでいっぱい(苦笑) 読み終わって本屋さんで服部センセの文庫が新刊コーナーに並んでいるのを発見。『バカラ』・・・って。う〜ん 日本ちょっといい話ではないことだけは確かだな。
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「竜の契り」に雰囲気が似てるから、インパクトには欠けるけど充分に面白い。
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特許を絡む利権のはなしに全世界がかかわってくる壮大な話。出てくる人が多くて外国性なのでなかなか覚えにくいがとても面白かった。
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服部氏の第二弾です。
今度はある「石」を巡って、特許関連を絡めています。
登場人物が多彩で面白いです。 -
この作家の作品はどれもダイナミックでスケールがでかいのが面白い。この作品はアメリカの特殊な特許法を巡る話。産業スパイが暗躍する様を描く。精緻な取材によるリアリティはかなり凄い。寝ないで読める本。
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前書は香港返還だったが、次はアメリカの特許関係。タイムリーなネタが満載。今読むと、「あの時はこんな時事があったなぁ…」と思い出せる。
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深い取材に基づくものだと思われますが、リアリティがすごいです。世界を舞台にし、ハッカーやスパイを登場させていても、薄っぺらさがなく、圧倒的な存在感があります。