茨姫はたたかう: 長編推理小説 (ノン・ポシェット こ 14-2)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396327682

感想・レビュー・書評

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  •  近藤史恵「茨姫はたたかう」、合田力接骨院シリーズ№2、2000.6発行。今回は、マンションに住む久住梨花子24歳がストーカーに悩まされ、そのストレス解消とストーカーの逮捕に合田先生が一役買う物語。マンションの両隣の女性、イラストレーターの坂下早苗、ホステスの桐生礼子との梨花子の付き合いが面白かったです。

  • 2022/3/12

    ストーカーと白馬の王子様はどう違うの?

    たしかに、、白雪姫もいばら姫もストーカーがたまたま王子様だっただけよね。
    さくさく読めたけど、久住さんのどこがそんなに男性を惹きつけるのかわからなかった。

  • 整体師、合田シリーズ第2弾。整体の話かと思いきやメインはストーカー問題。確かに従順な女性につきまとう男は多いのかもしれない。それにしても合田はすご腕整体師だと思う。

  • 真面目な梨花子が一人暮らしをすることになり、マンションで知り合ったのは今までの知り合いとは全く違うタイプの女性二人。女性がこの世界で生きていく方法について考えさせられました。かたくなすぎても疲れるし、でも世界は私を守ってはくれない。予想外に面白かった。女性におすすめ。

  • 大雑把にいってしまえば。
    だいたいにおいて、女性の方が男性に対して愛してるって聞くわけだ。まぁ逆バージョンは気持ち悪いしね。それだけ女性の方が愛されているかって事に敏感なんだろうなぁ。
    でも愛されてるかって言っても分からんよね。本当に私の事愛してるの?って聞かれて、男が、もちろん愛してるよ、って答えたとしようか。じゃあこれは本当に愛してるかなんて分からんよね。いやもう面倒だわーって思って答えてるかもしれんし、真面目に答えてるかもしれんし。ともかくこういう質問が女性から来た時点でもうアカンというか。
    じゃあどうすりゃ良いのよって言われれば、愛されるよりも愛したいマジで by Kinki Kidsなのである。そういう風に生きないと幸せにはなれんぜよ。
    という話だったのだった。

    後でてくる人たちがけっこう何だかんだいっても実はいい人たちなのよ、っていう流れがほっこりさせられる。そして悪者は全部男なのも、ね、まぁしょうがないさ。

    ただどうしても言っておきたいのが、初版の表紙の絵は明らかにKIOSKで売ってるエロ小説のそれである。これはない。でも最近の表紙は変わっているようでなにより。

  • 図書館で。
    良い子にしていれば世界が守ってくれるという幻想ってのは…なんていうか重たい言葉だなぁ。でも女の子は多かれ少なかれそんな教育を受けているようにも思う。ヨメに行くのが当たり前、子供が生まれるのが当然の未来で。今は大分変わってきた事もありますが根底にある意識みたいなのはあまり変化無いのかなぁなんて思ったり。

    確かにいきなりやってきた王子様とゴールインってのは今の世の中無理があるよなぁ~ ただ、おとぎ話の世界では努力すれば成功するって世界じゃないからその世界の中の最上位に位置する王子様に見染められるってのがわかりやすい「成功」だったんだろうなぁ。

    臆病なのは悪い事ではない。ただ、世界を狭くしてしまうのは勿体ないことではないか。それは物凄い正論だけど… とは言えいい年になると中々自分を変えられないのよねぇというのも事実。難しい問題だ。

  • 2016/9/12
    めちゃくちゃおもしろいわ。
    力先生好きすぎる。
    力先生みたいな整体師にズバズバ言い当てられたら私確実に泣いちゃうわ。
    怒られても労わられても。
    誰も私をわかってくれないなんて当たり前のことやし、納得もしてるし、わかってもらおうという努力もしてないし、怒ったり嘆いたりするどころかそう思うつもりさえさらさらないけど、もし誰かがわかってくれたら堰が切れそう。
    投げ捨てたと思ってもやっぱり心のどっかにあるこのわかってもらいたいという業はなんなんやろう。
    ホンマに先生おらんねやろか。
    腰も肩も足も心もホンマは痛いねん、私。

  • 元気が出ます

  • 豊津に北千里に千里線に…まさかの地元が舞台なので内容がより怖く感じてしまった
    色眼鏡でみてしまうのって怖いですよね。
    容姿がよければ何かと得するのも怖いですよね

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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