なみだ研究所へようこそ!: サイコセラピスト探偵波田煌子 (祥伝社文庫 く 11-4)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396331436

感想・レビュー・書評

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  • なるほどね。シリーズ2弾を先に読んだから、といって支障なかったけど、波田さんいいキャラ☆

  • 鯨統一郎さんの作品らしいと思いました。
    発想が飛ぶところもあり、推理できませんでした。
    心理学とか興味ある人が読んでみてもおもしろいと思います。

  • タイムスリップシリーズを読んで楽しかったのでこちらも。最初からなんとなく、嫌なキャラだなぁと思ってました。むしろ途中でやめようかなとも何度も思ってました。でも続編買ってあるし…と読み続けての最後ね!ほーーーー!っと感心してしまいました(笑)オチはなんとなくわかっていた気がしますがf^_^;でも楽しめました☆それにしても明らかなこじつけセラピーにはまいりました。頭に残らないほどくだらない診察結果を大真面目に書いてますこの作者さん。いや褒めてるつもりですがf^_^;バカを真面目に書く…そんな人かもです。

  • 多作な鯨統一郎は当たり外れがあるけどこれはいい。ミステリとしてはトンデもこじつけネタが多いが、ちょっと変わった主人公のやりとりが絶妙で、他では味わえないおもしろさ。連作なのに終わりもすっきりまとまって、今後のなみだ先生の活躍が楽しみ。読んだらおいしいお茶と和菓子が食べたくなったyo。

  • どこまで本当の精神分析の適用された推理なのだろうか…
    とそんなことよりもこの前に読んだフロイトの後が偶然この本を読んだ事に驚き‼︎

  • 3

  • 今まで読んだ本の中で「バカミス」という言葉が一番しっくりきました。「その解釈には無理があるんじゃないの」と思うところは多々あれど、ネタだと思えばそこまで気になりません。

  • 新米臨床心理士・松本清が新しく働くことになったのが、メンタル・クリニック「なみだ研究所」。
    ただ、所長の波田煌子は言ってることはとぼけてるし、精神分析の知識も極めてあやふや。松本はいつも煌子の診療に不安を抱くものの、不思議なことにそんな煌子はいつも患者の心の悩みをピタリと言い当て、病を治してしまう。

    メンタル・クリニックを舞台に、精神分析やサイコセラピーの知識を使ったミステリ。
    一話完結の短編が連なってなみだ研究所の物語になっています。
    精神分析の知識を使った一般的な見立てと、それをひっくり返す煌子の見立ての二重構造が毎回のパターン。筆者の作品は他にもいくつか読んでいるが、長編よりもこういった縛りをいくつも設けた中で短編を重ねていく方が向いているように思います。ちょっと無理があるかな? というのも無いわけじゃないけど、制約の枠内で話をまとめる技量は毎回スゴイと思わされます。

    さくっと読めて、読後も爽やか。短編集なので気軽に読めるのもオススメポイントです。
    それにしても、鯨統一郎は作品の幅が広いわ~。

  • 波田煌子シリーズの第一弾。
    サイコセラピストと探偵というトンデモな設定が良いです。
    残念ながら実際のメンタルクリニックはこんな感じではありませんが、憎めないキャラクターがこの無鉄砲な設定を容認させているんだと思います。
    波田先生のトンデモな推理も可愛くて面白くてちょっとほんわかする推理小説(?)です。

  • 鯨先生の色々な言葉が最後にすべてつながる世界です
    素人の先生を批判する若きマツモトキヨシ
    であるが、問題の本質を解きほぐし、解決するのは
    やはりナミダキラリ先生なんですよね~

    絶対面白い!

  • メンタル・クリニックの波田煌子は、
    患者の心の悩みをずばりと言い当てる。
    ミステリ的な心理カウンセリング。

    これぞ心理学と探偵を混ぜた現代の風刺。
    煌子のような先生がいてくれたら、
    日本は神経症から救われる。

    涙があふれる。。。。。。。。。。

  • 以前にMZさんから借りた鯨さんの本で邪馬台国、、、世界の七不思議的な本はいまいちだったけど、これはだいじょうぶだよといわれてて、、、
    最初は、あのオチがどうも理解できなかったけど、最後の2・3話はおもしろくおもえたー。

    続編もあるみいたいだけどよんでみてもいいかなとおもった。

    いぜんからくらべると拒否度はうすくなったな。

  • 港区六本木にあるメンタル・クリニック「なみだ研究所」。新米臨床心理士の松本清は、そこへ大学の恩師に薦められ見習いとして赴くことになった。研究所の所長・波田煌子は数々の臨床実績を持つ伝説のセラピスト。が、松本はほどなく愕然とすることになる。波田の幼い容姿と同じく幼い知識と、トボけた会話。果たしてこんなことで患者は治せるのか?不安になる松本をよそに、波田先生の不思議な診療が始まった…。推理界の奇才が放つ、ユーモア溢れる本格推理の決定版。
    《ブックデータベース より》


    《2010年4月28日 読了》

  • 予定調和の構成だったけど、セラピーという題材の使い方が面白かった。

  • なみださん。ただ者じゃないです。結局のところ治療を目的としているとわかっているけど、支離滅裂で理解に苦しいところも多々。。。でも、なんだか愛せるキャラでした。でも、会計士さんの服の趣味が理解できません(笑)

  • とぼけたキャラとくだらないギャグみたいな落ちでぼかしつつ。
    心理学の不安定さをさり気なく突いてたりもする。

  • サイコセラピストの波田煌子が活躍する連作短編集です。
    名前が凄いです。
    なみだきらこ。
    御手洗潔と良い勝負です。
    探偵役がサイコセラピストという事で心理学に関係する用語や治療の方法を本書を読む事で少しですが知る事が出来ました。
    知らない世界を垣間見れて楽しかったです。
    波田煌子の華麗な推理劇には読んでいて感心させられます。
    毎回、へんてこな患者がやって来ては波田煌子はへんてこな治療方法を施すのです。
    鋭い観察力と発想力でもってきちんと全てを解決していくのが爽快です。

  • 伝説のセラピストなのか、霊感少女なのか、なんだかなぁ。そんなんで解決したって言われても。

  • かけあい漫才のように話は進む。同じ様式のもとに築かれるしかけの数々。言葉遊びに過ぎないのだが楽しい。人を食った書きっぷりが好み。

    > ここはメンタル・クリニック
    > <なみだ研究所>。新米臨床
    > 心理士として働くぼくこと松
    > 本清は、最近目眩(めまい)
    > に悩んでいる。あいつ、波田
    > 煌子のせいだ。貧相な知識に
    > トボけた会話。こっちが病気
    > になりそうなのに、なぜか患
    > 者の心の悩みをズバリと言い
    > 当て、その病を治してしまう
    > 。本当に彼女は伝説のセラピ
    > ストなんだろうか。そして今
    > 日もあの不思議な診療が始ま
    > った…。

  • なんか、こじつけな感じでいただけませんでした。いまいちピンとこない・・・・・・。「邪馬台国はどこですか?」が一番好きかも。

  • メンタルクリニック「なみだ研究所」の所長であるサイコセラピスト波田煌子が、患者の悩みを解決するミステリ。正統派の心理分析手法を横目に、独自の手法で真相を言い当てる。<br /><br />文中にあるキーワードからどのような真相を提示するかという三題噺的な面白さがある。<br /><br />キャラクターが少々薄く、もう少し書き込まれいると良かった。「黒後家蜘蛛の会」をさらに軽くした感じ。その分気軽に気分転換として読める。

  • 心理学に興味があって、でも堅苦しいのはちょっと・・・と思っている人にお勧めの1冊。ユーモアと頓知の効いた、一気に読める短編集。キャラ設定もしっかりしていて、実際にあったら足を運んでみたい「なみだ研究所」へ、あなたも足を踏み入れてみませんか?

  • k_2)心理カウンセラーものって好きなのです。
    この本はそんなに重たくもなく、楽しく読める一冊。

  • 心理学的な要素を取り込んだミステリ。<br>
    <br>


    面白いのだが、ミステリとしてはどうなんだろう?どちらかというと、ギャグとか癒し系の話が多いのが気になる。<br>
    <br>


    鯨統一郎の作品としては、キャラクターがいまいち確立しきっていない気がする。

  • 波田先生のトボけた発言や行動にイラッとするところがあったり(笑)、都合の良過ぎる解釈に若干の無理矢理感、こじつけ感を感じたりはしましたが、なかなか面白かったです。

    セラピストと医師との違いや、治療方法などが分かりやすく説明されているので読みやすかったですし、ちょっとした勉強にもなりました。

  • 物語事態も面白いのだけど、字面でさりげなく遊んでいるのでこれがまたかわいかった。

  • 心理学やってたので話は興味深かったけど登場人物はイマイチ好きに慣れなかったかなー。

  • 資格を持たないメンタルクリニックの所長・波田煌子(なみだきらこ)が、直感だけ(?)で患者の悩みを解決していく。知識があるとは思えない人が抜群の直感力と推理力で、常識に縛られていては思いつかないような結論に達する−という形としては、「邪馬台国〜」「九つの〜」と同じパターン。で、鯨さんの作品ではこの形が面白い。文体や煌子にイラつきながらも惹かれていく助手の松本君の心理描写がつたないのが弱点かも。

  • 伝説のセラピスト波田煌子が、毎回登場する不思議な悩み(謎)を解決する話。語り手の真面目(本物?)なセラピストが知識で治そうとするのと、直感推理バリバリな煌子の対決!て、勝負はわかりきってますがw最後のどんでん返しはイマイチかな。

  •  彼女が事件を紐解くときに、ひとすじの涙が頬をつたう。。。
     サイコセラピストである彼女の名前は”波田煌子”、煌く涙なんて洒落が効いている。
     ただこの彼女、なみだ研究所なんてメンタル・クリニックの院長でありながら何の資格も持ってはいないのだ。
     大学院修士課程を卒業し、臨床経験まである”僕・松本清”からするとウサン臭いこと他ならない。
     このクリニックはスタッフだって、不二子みたいなスタイルの会計士が一人居るだけだ。
     波田本人はからくり細工みたいな小柄さと幼さない顔立ちで、彼女が伝説的な実績を持つセラピストであるなんて。
     恩師からの紹介じゃなきゃとても信じられないだろう。
     それでもなぜか……、
    「先生、わかったんですね?」
     今日も、彼女の頬に涙がつたう。。。
     

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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