- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396331870
感想・レビュー・書評
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舞台はベトナム
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4-396-33187-8 342p 2004・10・20 初版1刷
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1990年代の中盤、ベトナムがドイモイ政策に舵を切って外国資本が流れ込みつつある頃を舞台にバブルで弱体化した日本長期債券銀行の社員が現地法人設立に奔走する姿が描かれている。ハノイはおろか、ベトナムすら行ったことがないので本書に描かれている当時のベトナムの様子が新鮮であり、凡そ20年後の現在のベトナムの状況から考えられない苦戦を先人達はしていたんだなぁと感心する。残念なのは、本書のテーマである邦人フロンティアの苦闘とビックディールであるエネルベトナムの発電所入札に関わる私怨も含めた米国銀行との苛烈な競争がサブストーリーに紛れて掴みにくくなり、入込みにくくなってしまっている。
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1990年代後半のアジアビジネスの熱狂と衰退を描いた一作。香港の証券会社ペレグリンや長銀の破綻までの経緯、ベトナムの発電所プロジェクトにおける日本人ビジネスマンの苦闘、等が圧倒的な表現力により描かれており、何度読んでも面白いです。
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下巻で
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12/11/17読了。下巻を読まないとまだレビュー出来ない。
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ベトナムの発電所入札を舞台に、各国のプロポーザーの戦いを描く。拓銀山一が破綻した時期の話であり、主人公の勤める銀行も破綻した長銀をモデルにしている。
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ハノイ、ベトナムなどを舞台とした作品です。
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とても面白い。理由はどこから来るのだろう。ベトナムの街の描写や共産主義の社会システムをここまで鮮明に文字だけで表せるところに胸を打たれる。