- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396342050
感想・レビュー・書評
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いとこのおいせと4度目の結婚をして,やっと落ち着いた生活を送った又兵衛は材木の卸問屋を大きく営んでいた。
嫁姑戦争や継子いじめなどで、3度の離縁状を出した又兵衛は幼馴染でいとこのなんでも言い合える親友とも戦友とも言えるおいせは血が繋がらない子供三人も愛情深く育て一人前にして,隠居を界に二人で日本橋堀留町に移り住んだ。
そこは又兵衛の子供の頃から続く大親友,孫右衛門の住まいに近いからだ。
会所の住み込み、賃金ももらう仕事付き。
そこでの町民とのふれあいの物語。
なんと言ってもこの文庫版のあとがき。解説。
作家宮本昌孝があると聞きやすくまるでおばちゃんのように、つかつかと近寄り会話を交わしたことから始まる賀状の付き合い。それこそ「おばちゃんマジック」と宮本さんが呼ぶそのスタンスで語られる宇江佐・ワールドは,一番難しいかんたんな言葉、さりげない日常会話から表現する宇江佐さんの文章力世界観を表すとても素敵な解説&あとがきになっている。機会があればここまでお読みください。 -
宇江佐真理さんの著作を読んでいると、心が温まります。
段々と未読の本が少なくってきました、残念です。 -
宇佐江真里さん北海道函館ご出身。2015年ご逝去 違う作品も読んでみたい。
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日本橋堀留町の会所の管理人、又兵衛とおいせ。ご近所のトラブルの仲裁、夫婦の悩みごと相談など日々大忙し。懸命に生きる男と女の縁を描く人情時代小説。
夫婦間のことは夫婦じゃなければわからないとばかりに、又兵衛とおいせの二人が次々と揉め事を解決する。面白いのは、実はこの二人が籍(当時は人別)に入ってないこと。形じゃなく、心で繋がる二人の姿がとても美しい。 -
単行本一冊だけの世界
最後ですね -
親の残した遺産のために籍を入れなかったり、その遺産を育ての子に残すために籍を入れたり…
なんだかなぁ…
主人公たちが町内で起こるトラブルを解決していく人情話は面白いけれど、記憶力の衰えた私は、本を読み終わった頃にはは始めの方のストーリーを忘れてて、こりゃエンドレスで読み続けられるぞと、苦笑。 -
201604/こうして段々読める作品が減って淋しい。
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作品自体の感想というよりも。
宇江佐作品の残りが少なくなっていくのが・・・、
トテモ寂しい。 -
やっぱり宇江佐さんの書く時代小説は読んでいて心地良い。
こんな夫婦に憧れる